今までたくさんの試練を与えてきた恋のキューピットの手がとまります。

だってあなたは本当の「恋」をみつけてしまったのですから。

いたずらな恋のキューピットがあなたにやさしく微笑みかけます。

「自分を飾らないって良いものでしょ!」

うつり気な夏の季節に、あなたは本当の自分をみつけられました。

恋多き夏の季節を上手に表現

【浜田麻里/Return To Myself】歌詞の意味を解釈!20年以上前の不朽の名曲を徹底分析!の画像

今も昔も開放的になる夏は、恋おおき季節のようです。

小麦色のはだ、にぎわうビーチ。

これが恋のキューピットの罠かもしれません。

「Return To Myself」前半の歌詞だけで、あなたがたくさん共感できることがありました。

多くを語らずにリスナーのイメージを膨らませる。

浜田麻里の作詞スキルの高さには驚かされます。

ここからは、「Return To Myself」の終盤戦です。

どんな歌詞で表現されるのか、とてもワクワクします。

愛することで自分を演じる必要はない

ページが変わるたびに
季節を想うでしょう
心まで 着がえずに 愛されたなら

出典: Return To Myself/作詞:浜田麻里 作曲:大槻啓之

恋のキューピットがしかける幾度の試練を経験したあなたは、アルバムをめくりながら感じています。

「そういえばこの頃は背伸びしていたな…」

「自分が甘えたいのをガマンしていたな…」

そんなことを感じた写真の背景はいつも夏

季節は衣替えする秋に入りました。

でもあなたの心の衣替えは必要ありません。

だって本当のあなたを愛してくれる彼がいるから。

ピュアな気持ちを思い出して!

【浜田麻里/Return To Myself】歌詞の意味を解釈!20年以上前の不朽の名曲を徹底分析!の画像

誰もが探している 幼ない日々の落し物
とりもどせるものならば
I'll never loose my mind

出典: Return To Myself/作詞:浜田麻里 作曲:大槻啓之

幼い頃のあなたは、他人の目なんか気にならなかったはずです。

それが大人になろうとするたびに、あなたのピュアな心を落としてしまいます。

好きなものは好き。

甘えたいから甘える。

これが幼い頃のあなただったでしょう。

愛する彼の前でとりつくろうあなたは、本来のあなたの姿ではありません。

大人になるとしなくても良いガマンをしてしまいます。

幼い頃のあなたを思い出し、そのピュアな心を決して失くしてはいけません。

自分らしくいようよ!

Return to myself
自分らしい恋をそう 見つけたの
Return to myself
心染めなおし しない しない夏

Return to myself
自分らしい夢をいま 感じてる
Return to myself
心染めなおし しない しない夏…

出典: Return To Myself/作詞:浜田麻里 作曲:大槻啓之

あえて2回繰り返されるこのフレーズに、浜田麻里のメッセージが隠れている気がします。

1回目のフレーズは自分自身に、2回目のフレーズはあなたに向けて。

自分を飾る必要はない。

あなたらしい恋がみつかったのだから。

ありのままのあなたでいよう。

夏でもあなたの心に、化粧をする必要がなくなったのだから。

浜田麻里の透きとおる声とビブラートが、そう伝えていると感じてなりません。

デビュー35周年を迎える浜田麻里

【浜田麻里/Return To Myself】歌詞の意味を解釈!20年以上前の不朽の名曲を徹底分析!の画像

2018年に晴れて35周年を迎える浜田麻里。

アーティスト活動を再開し、2018年8月に26枚目のアルバム「Grasia」がリリースされました。

「Gracia」は、優美という意味のスペイン語だそうです。

浜田麻里が「Gracia」についてのコメントをしています。

「抱える困難を1つ1つ打ち破り今の自分がある。」

「生きる上で気品ある人格が重要。」

すごく重みがあり、彼女だからできるコメントですよね。

浜田麻里のコメントからも「Gracia」というタイトルが最適なことがわかります。

様々な経験をつみ重ね、成熟した今の浜田麻里からも目が離せません。

終わりに

【浜田麻里/Return To Myself】歌詞の意味を解釈!20年以上前の不朽の名曲を徹底分析!の画像

「Return To Myself」、良い曲でしたね。

あらためて「自分らしく」って何だろうと考えさせられる歌詞で、ちょっとドキっとさせられます。

浜田麻里が「Return To Myself」をリリースしてから、約30年の月日がたちました。

私はいろいろなジャンルのアーティストがてがける歌詞について執筆することが多いです。

こんな私が最近よく感じることがあります。

今も昔も、私やあなたが共感できることは変わらないということです。

昔の曲でも、今と少し表現が違うだけで訴えかけることに多くの共通点があります。。

こんな発見ができる音楽ってすごい文化ですよね。

あなたにもそんな発見を、ぜひ楽しんでほしいと願っています。