自分だけの「夢」を信じて
I gotta be strong 私の夢は
私しか見ていないから
誰も救えない 誰も頼らない
Someday 叶うまで
輝いて
出典: 輝いて~My dream goes on~/作詞:藤林聖子 作曲:Kari Kimmel
「私しか見ていない」という現実的な曲中でも特徴的なこのフレーズ。
「夢は叶う!」というニュアンスの明るく希望に溢れた歌詞が書かれているわけではないのです。
自分の夢は自分で叶える!と感情を込めて歌い上げられるこの歌詞。
思えば叶う世界ではない、けれど自分の望む輝ける場所に立つその日まで歩み続ける、そんなフレーズなのではないでしょうか。
新たなステージへの夜明け
真新しい 朝がビルのすき間
照らしはじめる時間 Oh
I'm talking myself
今の私がいちばん
私らしいと誇れる
出典: 輝いて~My dream goes on~/作詞:藤林聖子 作曲:Kari Kimmel
夜が過ぎていき、朝の光差す景色が目の前に浮かんでくるようなこのCメロ。
「I'm talking myself」は独り言のように、「自分に言い聞かせる」というニュアンスで捉えることができます。
「私の夢を見ているのは私」、「私を誇ることができるのも私」。
強くいられるように、とそう鼓舞し自分に語りかけているのではないでしょうか。
そしてこの曲は「誰かの夢」を応援しているのではなく、あくまでも「自分の夢」を歌う曲。
それは彼女自身の「夢」のことでもあり、この曲を聴くあなたの「自分の夢」でもある。
自身を抱きしめ、誇っていよう、という夢を持つ人たちを鼓舞する暖かくも力強い思いを感じる部分ではないでしょうか。
そこに夢があるから
何度だって 夢は壊れて
あふれ出した 涙で溺れ
それでも 消えない
でも 聴こえる
Music got me dreaming
I gotta be strong 目醒めた後も
見続ける夢があること
やっと気付いたの
踏み出すよ 振り向かず
Cause my dream goes on……
出典: 輝いて~My dream goes on~/作詞:藤林聖子 作曲:Kari Kimmel
この曲は「夢を持っている人」へ頑張って!とエールを送る曲ではないのです。
自分だけの夢を持つあなたへ、そっと手を差し伸べるようなこの曲。
けれどそれは向こうから伸びてくる手ではなく、自身がそこに進んでいくことで掴む事のできる手なのではないのでしょうか。
夢のために地を這っている人間が見る夢、その夢を共に支え進んでいく歌詞なのでしょう。
「なぜなら夢は続いてるから」というフレーズで締める、これからが楽しみになるラストです。
「夢」はまだこの先へ続いている!
タイトルの「My dream goes on」の通り、きっと夢はまだ続いているのでしょう。
彼女はアンジュルム卒業時のブログで、「いつか必ず立派な表現者になります」と綴っています。
そして「私は絶対にやり遂げます」とファンの方々へ強い決意を話しました。
このブログを最後にグループを卒業したのが2年前、そして19歳となった今「ミュージカルとポップスの融合」と謡うこの楽曲で待望のソロデビューを果たします。
まるで「夢」を「現実」へと変えた彼女の歩む今までとこれからのステージを描いたような楽曲です。
さて、この曲の作詞を担当したのは「藤林聖子」さん。
J-POPからアニメソングまで幅広く多くの楽曲の作詞をされている方です。
そんな藤林さんですが、下記のように呼ばれることがあるのだそう。
時代を先取りする歌詞を書くことから、ファンから「予言者」と呼ばれることもある。また、東映のプロデューサー武部直美も、「番組意図を説明し、企画書と数話分の台本しか見せていないのに、ストーリーの先々まで見通している」と述べ、やはり「預言者」と評している。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/藤林聖子
「預言者」、このように評されている藤林さんの手掛けたこの歌詞。
更なる高みへと階段を登っていく彼女の姿が藤林さんの眼には写っていたのかもしれませんね。
ソロデビュー、彼女の思いとは
こちらの映像では、ソロデビュー直前の彼女のインタビューを見ることができます!