リリース情報

2019年11月にリリース

Who-ya Extended【Q-vism】歌詞の意味解説!心はどこまで暴走する?現実とは何なのかの画像

【Q-vism】は2019年11月27日にリリースとなりました。

10月の先行配信の時点でiTunes総合チャートの1位を獲得。

注目の1曲となりました。

収録曲は同曲を含め2曲。

初回生産限定盤には【Q-vism】のMVDVDが特典として付いています。

ちなみにWho-ya Extendedは、同曲でメジャーデビューを果たしました。

テンポ感が良く、クールな同曲はメジャーデビュー曲としてもうってつけ。

才能あふれるWho-ya Extendedの魅力が存分に感じられます。

TVアニメ「PSYCHO-PASS」のOPソングに起用

同曲はTVアニメ「PSYCHO-PASS」のOPソングに起用されました。

「PSYCHO-PASS」は、2012年から放送されている人気アニメです。

同曲は、「PSYCHO-PASS」のシーズン3にあたる期間のOPを飾りました。

OPソングとして書下ろした楽曲なので、歌詞にはその世界観が凝縮されています。

「PSYCHO-PASS」ファンからの評価も上々。

見事にアニメの世界観をリンクさせた歌詞となっています。

ちなみにWho-ya Extendedはその後も「PSYCHO-PASS」の主題歌を担当。

2020年には劇場版の主題歌をリリースしています。

少々ダークな雰囲気が印象的な同曲。

しかし無機質というわけではなく、人間味も感じられます。

それでは早速歌詞の内容を見ていきましょう。

タイトル【Q-vism】の意味

「キュビズム」はピカソによる画法

Who-ya Extended【Q-vism】歌詞の意味解説!心はどこまで暴走する?現実とは何なのかの画像

瞼の奥に閉じ込められた刃物を取り出して
”シガラミ”となって茎を伸ばす 息の根を刈り取って
解放追放すぐ逃避行 喪失した記憶だって
朽ちることのないcubism

出典: Q-vism/作詞:Who-ya Extended 作曲:Who-ya Extended

同曲のタイトルは【Q-vism】です。

これは「キュビズム」と読みます。

「キュビズム」とは、絵画の手法の1つ。

かの有名な画家、パブロ・ピカソの編み出した画法です。

では何故このようなタイトルを付けたのでしょうか。

その理由は、キュビズムという画法の特徴にあります。

キュビズムは、「他視点」という見方でモデルを捉えます。

あらゆる視点から見たモデルを、1つのキャンパスに収めるのです。

面と辺がバラバラになったようなピカソの絵。

これこそが「他視点」を用いたキュビズムの絵なのです。

PSYCHO-PASSの世界観

Who-ya Extended【Q-vism】歌詞の意味解説!心はどこまで暴走する?現実とは何なのかの画像

Cause I know 狂い出した未来
悪夢すら平穏 RESET RESET そう

出典: Q-vism/作詞:Who-ya Extended 作曲:Who-ya Extended

ではなぜこのキュビズムが重要なのでしょうか。

それはPSYCHO-PASSの世界観を見れば分かります。

PSYCHO-PASSでは未来の世界が舞台です。

そこは感情の高まりなどを全て数値化、可視化した世界

「シビュラシステム」というこのシステムに取り巻かれた世界です。

主人公はこの数値を元に、犯罪などを取り締まる公安局の人間

「ドミネーター」という銃を用いて、犯罪係数の高い人間を取り締まります。

しかしこのシステムは完全とはいえませんでした。

犯罪者にも関わらず、数値が検知されない人間。

犯罪者ではないにも関わらず、数値が上昇したことで犯罪者として裁かれる人間。

主人公たちはこうしたシステムの穴を目の当たりにします。

「本当にこれでいいのか。」「正しいのか。」

主人公の葛藤や人間としての気持ちが、この作品の主題です。

つまり「1つの視点こそが正しいとは限らない」。

これこそがPSYCHO-PASSの主題といえるのです。

あらゆる視点で物事を見て、どれも正しく、どれも嘘に見える

そんな主人公の心情はまさに【Q-vism】といえるでしょう。

主人公たちの思い

自らの葛藤

覚醒する白夜 暴徒と化して
愛想ぶったキスに銃を 革命ぶったハグにナイフを
消えろ消えろ全て 冷えた鎖も

出典: Q-vism/作詞:Who-ya Extended 作曲:Who-ya Extended