ご当地ネタ!みかんにまつわる愛媛の風習
愛媛の人はお風呂に…
皮を捨てる奴がいる
皮を捨ててはいけないぜ
風呂に入れて温まれば
ポカポカ
出典: みかんのうた/作詞:Anchang 作曲:Anchang
どうやら愛媛の人々はみかんの皮をお風呂に入れるようです。
歌詞にもあるようにポカポカするのだとか。
実際に冷え性に効くとかいう効果があるかは定かではありませんが、香りが良くなりそうですね。
入浴剤のような感じでしょうか。
そう考えると、確かにみかんの皮を捨てるなんてもったいない気がしてきます。
この歌詞の言い振りからして、愛媛の人にとっては当たり前なのかもしれませんね。
蛇口をひねれば…
みかんを絞れ これがポンジュース
命の水だ! ポンジュース
出典: みかんのうた/作詞:Anchang 作曲:Anchang
皆さんはこういう噂を聞いたことはないでしょうか。
「愛媛では蛇口をひねるとポンジュースが出てくる」。
実際のところは違うようですが、こう言われるくらい「ポンジュース」は有名です。
愛媛では給食に「みかんごはん」が出てくるようです。
それはなんとも、出汁の代わりにポンジュースを入れて炊くのだとか。
そんなポンジュースはこの曲でも激推しされています。
命を救うポンジュース、という意味でしょうか。
とても熱い表現です。
やっぱり愛媛のみかんは特別
愛媛こそ日本?!
炬燵にみかんのない家は
日本の心をなくしてる
日本の心を取り戻せ
取り戻せ
出典: みかんのうた/作詞:Anchang 作曲:Anchang
冬は炬燵で暖を取る家庭が日本には多く見られます。
昔ながらの日本のアニメなどでもよく炬燵に集まる家族が描写されますね。
そんな炬燵の上には、なぜだかなんとなくみかんがあるイメージがあります。
しかし、それこそが日本の家庭の原風景なのです。
炬燵の上のみかんこそ日本の本当の姿である。
だからこそ、今炬燵の上にみかんを置いていない家庭。
そんな家庭は日本の家庭としてあるべき心を忘れているぞと、この歌詞は言っています。
愛媛こそ日本である、というような解釈をする人がいるかもしれません。
しかし、炬燵の上のみかんをすっと思い浮かべてしまう我々にとって愛媛は確かに日本だったのです。
ポンジュースでもそうでしたが、愛媛は僕らの身の回りにあったのです。
この歌によって愛媛の見え方が変わってきた人も出てきたのではないですか?
ポンジュースは特別
オレンジに負けない 黄金色の果実
命の水だ! ポンジュース
出典: みかんのうた/作詞:Anchang 作曲:Anchang
この部分の歌詞からも、愛媛の特別さが強調されていることがわかります。
ポンジュースはご存知の通りみかんジュースです。
しかし、他のスーパーなどで売られているオレンジジュースとは違うと言っています。
ぱっと見てわかる違いはその色でしょう。
ポンジュースが黄色で、オレンジジュースが橙色。
しかし、ANCHANGの愛媛への愛はそういう表現を許しませんでした。
「ポンジュース=黄金」。
こう表現したのです。
そしてここでも命を救ってくれる水であることが強調されています。
終わりに
あふれんばかりの愛媛への愛、みかんへの愛を感じていただけたでしょうか。
バスドラムにチューニングを下げたギター、図太いベースの音色。
それに加えてANCHANGの尖ったような素晴らしい歌声。
日本のメタルの最高峰といえる演奏によって奏でられるのは、なんと「郷土愛」。
途中3回続けて「みかん」と叫ぶところがあります。
メタルの音楽のせいもあってか、こちらも「みかん」と叫んでしまいます。
するとどうでしょう。
なんだか「愛媛のみかんってすごいんだぞ」と友達に言いたくなりませんか?
愛媛県民でもないのにです。
店頭で並べられたみかんの産地にも目が行くようになるかもしれません。
ポンジュースの見え方も少し変わってくるでしょう。
この曲の人気は作詞作曲したANCHANGの郷土愛がひしひしと伝わってくるからでしょう。
驚くべきことにメタルによってです。
死や世間の暗闇を題材にすることの多いメタルが奏でる郷土愛。
そんなギャップに多くの人が惹かれたのではないでしょうか。
ぜひ「みかんのうた」をきっかけに愛媛に興味を持ってみてください。
そして機会があれば愛媛に足を運んでみてください。
そうすれば、この曲をもっともっと楽しむことができるかもしれませんね。
ありがとうございました。