満を持しての歌手デビュー!
世間からすれば突然の歌手デビューに思えますが、実は本人からすれば、望むところという面が少なくなかったようです。
その証拠にデビューアルバムにもかかわらず、MVではベテランのミュージシャン顔負けのパフォーマンス。
観る者を惹きつけてやまない魅力に溢れています。
声優がどうして歌手デビュー?
寺島惇太は、声優としてはすでにベテランの域に達しています。
そして、声優でいる間、多くの作品の中でキャラソンも歌ってきた経験があります。
つまり声優でありながらも歌手としての顔も持ち、その歌唱力も業界ではお墨付きという面があったのです。
その実力が大きく認められたことで歌手デビューのオファーが寄せられ、満を持してファーストミニアルバムのリリースとなりました。
しかも自身の好みやパフォーマンスしやすいテイストを存分に盛り込んだ楽曲でのアルバム作りが条件だったのです。
本人としては願ってもない話だったようです。
何故こんなに歌が上手いの?
MVを観ても分かりますが、はっきり言って歌手としてのクオリティは非常に高いものがあります。
本人としては学生時代からかなり歌が好きではあったのですが、なかなか人前では恥ずかしくて歌えなかった過去がありました。
ところがある時にカラオケで友人に聴かせると、その上手さを褒められたそうです。
そのことがきっかけで自信がつき、声優デビューしてからも心のどこかでは歌手活動できる日を夢見ていたんだそうです。
ミニアルバムの第一曲目
今回フィーチャーする「道標」はミニアルバムの第一曲目を飾っています。
そのタイトルや歌詞の内容は、とてもシンボリックなものとなっていますが、寺島惇太自身としても相当の思い入れがある曲です。
「道標」というシンボリックなタイトル
タイトルは「道標」ですが、その意味するところは、先の見えない行く手を一歩一歩確実に進んでいくための羅針盤です。
人生とは人間にとっては先の見えない何の保障もない旅といえます。
そのため誰もが自身の道標を探しながら生きていると言っても過言ではありません。
特に先が見えない不安な時に道標となるものが見つかると、大いに勇気づけられますし、元気が出てくるものです。
ファンや仲間、そして自分への応援歌
歌詞をチェックすると分かりますが、「道標」は、典型的な応援歌といえます。
それはもちろん聴いてくれるファンやオーディエンスを励ますものではあるのですが、それだけにはとどまりません。
声優という職業は、演じるキャラクターとして世の中に認知されます。
一方で声優ではなく一個人としての存在をどうアピールしていくかが大きな鍵となります。
特に昨今は、歌手や役者、コメンテーターなど声優以外の一面を披露することを強く求められる傾向が強いのです。
寺島自身もどのように個性をアピールしていくか少なからず頭を悩ましてきました。
そしてそれは他の声優仲間についても大いに当てはまることです。
「道標」はともすれば不安や迷いに押しつぶされそうな自分や声優仲間たちへの応援歌。
こんな大事なファクターも持ち合わせているといえるのです。
理屈抜きに合唱できる「wowwow」
典型的なJポップナンバーだからこそできたこと
「道標」は、典型的なJポップナンバー。
冒頭やサビの後でから連呼される「wowwow」は、とてもキャッチーですし、印象的なフレーズとして耳に残ります。
またライブなどで覚えやすいので、一緒に歌うこともでき、アーティストとの距離を身近に感じられますね。