せっかくなのでもうひとつ、蒼井翔太本人映像のショートヴァージョンのMVもどうぞ。

蒼井翔太「Eclipse」MUSIC VIDEO (short ver.)

黒いレザーのファッションに身を包み、派手な動きで歌う姿はファンから黄色い声援が飛びそうです。

黒い血を流すような場面もあり、アニメを意識したような部分も見られますね。

普段より低めの声で歌われていますが、それはそれでダークなカッコよさがあります。

アニメの世界観を映し出す

人間と鬼のハーフである主人公が、葛藤や愛情に苦しむ様が描かれている歌詞には注目必須と言えます!

It was a silent night Eclipse was beginnin'
重ね合う刹那を きっと永遠と信じ込む…

出典: Eclipse/作詞:上松範康(Elements Garden) 作曲:上松範康(Elements Garden)

作詞・作曲は、アニメ音楽界では有名な上松範康(Elements Garden)氏。

冒頭からタイトルが出てきますが、「Eclipse」という言葉には「蝕」という意味があります。

「日蝕」や「月蝕」などの天文学用語ではよく見られますが、簡単に言うと「蝕(むしば)む」、つまり欠けていくさまを表しています。

それは静かな夜だった──蝕が始まるまでは。

どんなに短い刹那的な瞬間でも、重ねていけばいつかが永遠になるのではないかと、葛藤する主人公の心が現れています。

【Eclipse/蒼井翔太】漫画の世界観を反映したダークで切ない歌詞に注目!『デビルズライン』OP曲の画像

In darkness… It's darker than black 迷宮の空 光を請う

出典: Eclipse/作詞:上松範康(Elements Garden) 作曲:上松範康(Elements Garden)

暗闇の中に主人公はいます。

それは真っ黒よりも暗い迷宮。

空から光が射すのを請い願うようです。

If bite your soul 衝動が蝕んでいく
Can I… Can I… Can I… Who am I…? 理性を掻き消すリビドー

出典: Eclipse/作詞:上松範康(Elements Garden) 作曲:上松範康(Elements Garden)

もしも君に噛み付いてしまったら、もう吸血衝動は抑えられないだろうと、主人公は自分でもわかっているのでしょう。

だから自己暗示をかけます。「僕はできる、僕はできる……?」と。

しかしそれはやがて「僕は誰?」に変化し、理性を掻き消してしますほどの衝動へと変わりそうです。

(Where is my heart?)暗闇に
(Where is my heart?)堕ちきった
(Where is my heart?)醜い姿になって

ヒトの涙枯れたなら 君は僕をどう思うのか? 答えを教えて

出典: Eclipse/作詞:上松範康(Elements Garden) 作曲:上松範康(Elements Garden)

とうとう欲望に抗えず、愛する人の血を吸ってしまう主人公。

もう人間とは呼べないような、醜い鬼の姿になってしまった。

そんな僕を見て、君はどう思う?

答えを知りたいけれど、聞きなくない気持ちもありそうです。

「答えを教えて」の低音が渋いですね。

真っ赤な血が(Bloody bonds)絆を濡らし合い
弱さを分け合って(Bloody bonds)二人は生きてゆくのか?

傷を舐め合って 生を定義し合って 愛を貪って

出典: Eclipse/作詞:上松範康(Elements Garden) 作曲:上松範康(Elements Garden)

それでももし君が僕を捨てないでいてくれたなら……その絆を赤い血で濡らすほどに、弱さだけを分け合いながら生きていくことになるのかも知れません。

自分たちの都合のいいように生を定義して──卑怯な生き方かも知れませんね。

ここでも「愛を貪って」のトーンの低さが決意を感じさせます。

アニメは間もなく終了しそうですが、漫画はまだ連載中ですので、アニメでの終わり方も気になるところです。

ダークな世界観のアニメですが、複雑な感情が入り乱れていく深みがあるので、せっかくの素晴らしい楽曲もついていますし、ハッピーエンドにしろ、バッドエンドにしろ、簡単には片付けられないでしょう。

【Eclipse/蒼井翔太】漫画の世界観を反映したダークで切ない歌詞に注目!『デビルズライン』OP曲の画像

まとめ

ゲームから大人気アニメになった『うたの☆プリンスさまっ♪』で、無感情な美風藍を演じ、おとなしめな楽曲を歌う蒼井翔太のイメージが強い人は、この「Eclipse」で大きくイメージが変わるかも知れません。

しかし、もともと変幻自在な蒼井翔太のこと、これからもさまざまな楽曲で驚かせてくれそうです。

ちなみに蒼井翔太はこの楽曲の「エモい」部分も楽しんで、と言っていましたので、本人的にもなかなか珍しいアプローチだったのかも知れません。

これからもまだまだ、声優としても、アーティストとしても、目が離せない存在です。

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