楽曲『奪えないもの』が描くのは「狂った愛」

【蒼井翔太/奪えないもの】歌詞を徹底解説!作詞作曲はしょーたん自身!?狂った愛ってどんな愛なの?の画像

蒼井翔太さんは、『うたの☆プリンスさまっ♪』の美風藍役で知られる人気声優です。

声優だけでなく、舞台俳優、ラジオのパーソナリティもこなします。

歌手でもあり、さらに作詞作曲もするというマルチな才能をお持ちです。

楽曲『奪えないもの』は、蒼井翔太さん自身の作詞作曲による楽曲です。

本人の明るいイメージとは異なり、本楽曲はせつない詞の世界が描かれています。

蒼井翔太さんは、なかなか経験する人の少ない“狂恋(きょうれん)”のイメージで本楽曲を書かれたそうです。 

“狂恋”とは、文字どおり狂ったように人に恋するということですね。

男性でも女性でも、そんな恋に憧れる人は少なくないのではないでしょうか?

さて、蒼井翔太さんが表現する、“狂恋”、“狂った愛”とはどんなものなのでしょうか?

では、楽曲『奪えないもの』が描く、“狂恋”について紐解いていきましょう!

「奪えないもの=手に入らないもの」を描く楽曲『奪えないもの』

なぜ「奪えない=手に入らない」のか?

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本楽曲の主人公は、女性のことが大好きです。

ですが、愛されている女性の状況に、主人公の愛情を受けいれられない原因がありそうです。

例えば、すでに彼氏がいる、とか、結婚している、とかそういう状況のことです。

あるいは、彼女の家庭とか、心の状態に、主人公を受けいれることが出来ない何かがあるのかもしれません。

その、女性に手が届かない原因が、主人公にも理解できていて、納得できているから踏みとどまっている...

こんな状況が想像できます。

多くの方がご存じでしょう。手に入らなければますます想いがつのるものです。

...まさに“狂恋”、“狂った愛”といえますね。

溢れる想いで夜空の星のように包み込みたいという想い

溢れ出す程に強く輝く 夜空を飾る星のようなこの想いを潜めて

出典: 奪えないもの/作詞:蒼井翔太 作曲:蒼井翔太

自らの想いを夜空の星に例えた、美しい歌い出しです。

夜空の星の中のひとつの星に例えるのであれば、さしずめ1等星の光でしょうか?

もっとも明るく、強く輝く星の光が自分の想いに匹敵するんだよ、という想いです。

あるいは、夜空に輝くすべての星が自分の想いだとかんがえることもできます。

そうであれば、溢れるような満天の星空で彼女を包み込みたいという想いかもしれません。

そんな想いを胸に潜めているわけですから、想われている彼女としては嬉しい限りのはずです。

実際には行動に移すことの出来ない恋心

笑い返すことも出来ず、彼女の言葉を聞いているだけ

何気なく視線がぶつかった
笑い返すことも出来なくて
精一杯...アナタの話す言葉
繰り返し心に刻んだ

出典: 奪えないもの/作詞:蒼井翔太 作曲:蒼井翔太

夜空の星のように溢れる想いでありながら、実は主人公は何も出来ないのです。

好きな女性と視線が合っても何も出来ない不器用な男性です。

女性のほうは主人公に対してけっこう話しているみたいですが、男性は心で受け止めるだけ...

そんな2人の関係性が浮き彫りになっています。

女性からみると、笑顔になってもくれず、話を聞いているだけだと、想いに気付かないかもしれませんよ!

気弱な主人公を見つめる彼女の瞳

真っ直ぐ見つめるその瞳に
いつの間にか吸い込まれそうだった

出典: 奪えないもの/作詞:蒼井翔太 作曲:蒼井翔太

女性が視線を逸らすこともなく見るということは、主人公に対してあまりドギマギしていないのでしょう。

もしかすると、主人公のことをあまり異性として意識していないのかもしれません。

むしろ男性に対して、臆せずに接することの出来る性格の女性とも取れます。

視線を逸らさず見つめてくる女性に対して、主人公はドキドキしています。

女性の視線に吸い込まれてしまいそうな“目力”を、女性に対して感じているのかもしれません。

その人を大好きだったら当然ですね。

実は心では妄想している!?

手が届きそうで届かない距離