ソロであり、ソロでない

T.M.Revolutionの名称の由来

既にご存知の人の方が多いでしょうが、T.M.Revolutionバンドではなく、西川貴教個人のソロプロジェクト名です。

「貴教が革命を起こす」という意味で、「Takanori Makes Revolution」と名付けられたのが始まりでした。

元access(貴水博之とのユニット)の浅倉大介がソロ活動を開始し、プロデュースも行うことになったところ、ヘアメイク担当の美容師に紹介されたのが、西川貴教だったのです。

西川貴教は1991年に一度、ヴィジュアル系バンドのヴォーカルとしてデビューしていますが、楽曲の売り上げの伸び悩みや音楽性の違いなどの理由で脱退していました。

しかし、もともと歌うことが好きな彼は、浅倉大介のプロデュースの元、みるみると頭角を現していくのです。

後にT.M.Revolution名義で再販されるシングル曲「BLACK OR WHITE?」を皮切りに、浅倉大介によるトータル・プロデュースのソロプロジェクトとしての「T.M.Revolution」が始まりました。

【INVOKE/T.M.Revolution】機動戦士ガンダムSEEDのOP曲!歌詞の意味を徹底解釈の画像

台風シーズンになると流行る

よくSNSなどで見かけますが、台風シーズンになり、強風が吹くようになると、「T.M.Revolutionごっこ」が流行りますね(笑)。

T.M.RevolutionPVでは何故かよく強風の中で歌うシーンが多かった時期があり、楽曲で言うと主に「HIGH PRESSURE」、「HOT LIMIT」、「WHITE BREATH」などがあります。

また、それぞれの楽曲PVでは風の受け方が異なるため、こだわる人になると、単純に「T.M.Revolutionごっこ」ではなく、「(曲名)+ごっこ」と呼ぶことも多いようです。

しかし、西川貴教本人としては非常に複雑な心境なようで、Teitterでは「暴風雨の情報が出る度に申し訳ない気持ちになります」と呟いたこともあります。

さらに「本当に危険なので、『T.M.Revolutionごっこ』はおやめください」という警告を出しています。

それでもいまだに流行っているようですが、万一の場合には西川貴教にまで迷惑を掛けることにもなりかねませんので、やめましょうね

タイアップが豊富

アニメだけじゃない

T.M.Revolutionはこれまでに30枚のシングル曲を発表していますが、非常に多くのタイアップを持っています

アニメやゲームはもちろん、テレビCMやドラマのテーマソング、ラジオ番組や商品のキャンペーンソングなどにも使用されるなど、ジャンルを問わずあちこちで聞かれています

洋画が日本で公開される際の、日本公開版のテーマソングになったり、故郷である滋賀県の「びわ湖毎日マラソン大会」のイメージソングにもなりました。

西川貴教は郷土愛が強いようで、しばしば滋賀県で自ら主催したイベントを開催したりしています。

また、滋賀県観光大使も務めています。

セルフプロデュースへの移行

2001年2月に発表された15枚目のシングル曲「BOARDING」を最後に、浅倉大介によるプロデュースが終了しています。

その後も浅倉大介は西川貴教に楽曲の提供は続けていますが、2002年2月に発表された16枚目のシングル曲「Out Of Orbit 〜Triple ZERO〜」からは、西川貴教自身のセルフプロデュースになりました。

また、今では多くのバンドや男性アーテストが行っている「男性限定ライブ」を、日本の男性ソロアーティストとして初めて敢行したのがT.M.Revolutionです。

2003年12月に行われてからは、毎年恒例のライブとなりました。

男女問わず愛される楽曲や歌唱力、ルックスやトークの上手さなどが生きて、それを可能にしたとも言えるでしょう。

【INVOKE/T.M.Revolution】機動戦士ガンダムSEEDのOP曲!歌詞の意味を徹底解釈の画像

ガンダムとは縁が深い

『機動戦士ガンダムSEED』のオープニング曲に

長い歴史を持ち、年齢を問わないコアなファンを多く有するアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ。

そのひとつが『機動戦士ガンダムSEED』で、T.M.Revolutionの17枚目のシングル曲である「INVOKE」が、第1期のオープニングテーマ曲となりました。

この作品の中では、西川貴教は声優としても出演(ミゲル・アイマン役)を果たしています。

【INVOKE/T.M.Revolution】機動戦士ガンダムSEEDのOP曲!歌詞の意味を徹底解釈の画像

『機動戦士ガンダムSEED』は全50話からなり、続編として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も全50話で制作されている大作です。

ともにテーマは「非戦」。

「反戦」が「平和主義の観点から戦争に反対すること」であるのに対し、「非戦」とは「戦争および武力による威嚇や武力の行使を否認し、戦争ではない手段・方法によって問題を解決しようということ」です。

似て非なるものですね。

「INVOKE」は、この『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの主題歌では最多となる、24.7万枚のセールスを記録しました。

とても印象的な楽曲ですので、まずはアニメヴァージョンの動画をどうぞ。

機動戦士ガンダムSEED Full OP 1『INVOKE』

関連作品にも多く参加