JUDY AND MARY「BLUE TEARS」
ジュディマリ節炸裂!
JUDY AND MARYの「BLUE TEARS」は、1993年にリリースされたJUDY AND MARY2枚目のシングルです。
ガーリーでパンクに弾けるイメージがあるJUDY AND MARYですが、この曲はスローテンポの弾ける失恋ソング。でも個性的なジュディマリ節は炸裂しています!
幅の広い音を使った明るく切ないメロディー。少女のような声。青と白の色彩を感じさせる美しいイメージ。どれをとっても魅力的な素晴らしい曲。
あまり売れなかったのですが、ファンには人気の高い曲の1つです。
収録アルバムは?
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音程が少しずれていても、心に響くものがあります。この曲を聴くと、音程が合っているのがいい音楽というわけではないことを再確認させられます。
1つ1つの音に素直に声をのせていくストレートな歌い方が最高ですね!YUKIのいいところが出ています。
人目を気にしないことで有名なYUKI。人のまねをすることなくオリジナルな存在をさらけ出しているところが魅力です。
失恋ソングだけど、パンチも効いていて、ハチャメチャ感がにじみ出ています。
歌詞の世界はとてもガーリー。失恋してしまった女の子が登場するイメージです。
続いて、懐かしい!でも歌詞を見てみると意味深。そんな歌詞の内容をご紹介します!
短い歌詞ですが、そのなかに素直なYUKIの気持ちがギュッと凝縮されていますよ。
意味深な歌詞を深読み♪
忘れかけてた 遠い記憶
風が かき乱すように
流れ去る 透明のあなたの夢を見ていた
夜空に浮かぶ 氷の月は
つま先から ふるえだして
限りなく 白い雪の ジオラマになる……
出典: BLUE TEARS/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
過去の恋愛を振り返る
昔付き合っていた人の姿。その人と一緒にいる自分の姿。
想いをはせるのは、夢といっても夜寝ているときに見る夢ではなく、昼間に見る夢、つまり想像の世界での夢なのでしょう。
はじめはその夢に色はなく、透明です。
しかし冬の冷たい空に現れる月が、その夢に色をつけてくれます。
その恋をしている時期は、とても寒くて凍えるような季節だった。
それを思い出すかのように、夢に白い色がつくのです。
まるで別世界に来てしまったようなイメージの膨らむ歌詞。YUKIの言葉選びの素晴らしさは天才的ですね!
口には だせない 恋をしていたね……
たくさんのウソは いつか誰かを傷つけたの……
青い涙が 胸につたり うつろな瞳は 崩されて
伝えられない あの冬の the new fallen snow
出典: BLUE TEARS/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
ヒミツの恋愛模様を歌う
人に言えない恋。ドキッとさせられる部分です。大胆なYUKI自身の恋愛体験を綴っているのかもしれません。
相手に奥さんや恋人がいるのでしょうか?
不倫にしても二股にしても、秘密にしておかなければならない理由があったことは確かです。
隠しごとをするとウソをつかなくてはならない場面が増えるもの。どんどんウソが重なり、結果的には誰かを傷つけてしまう。
この恋愛でもそんな悲しい結末を迎えてしまったのでしょう。
ちなみに、この曲のタイトルは「BLUE TEARS」で、青い涙の意味です。
雪の降る夜、空を見上げると青い空に雪が白くぽつぽつと浮かび上がるように見えます。泣いた日にその日見た雪のことを思い出し、まるで青い涙のように感じられたのかもしれません。
また、雪の日の涙は本当に青く見えるのかもしれません。「青い」という表現は、若い、経験が少ないという意味もありますが、そう考えるのは深読みのし過ぎかもしれませんね。
いずれにしても、とても幻想的な世界をイメージできるタイトルと歌詞です。
口には だせない 恋をしているね……
たくさんのウソは あの人を いつか壊して……
忘れかけてた 遠い記憶 風が かき乱すように
流れ去る 透明のあなたの夢を 見てた
限りなく 白い雪の ジオラマになる……
出典: BLUE TEARS/作詞:YUKI 作曲:恩田快人