冒頭から何かを後悔しているような、哀愁を感じます。
「涙を拭いて 嗚呼 夜汽車に揺れながら」
上京する列車の中の思いでしょうか?
眠れない街に 愛する女性がいる
お前だけが死ぬほど好きさ
秋風のSHADOW
終わらない夏に誰かとめぐり逢う
夢の中で彷徨いながら 涙も枯れ果てた
出典: 祭のあと/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
「終わらない夏」は終わらない恋を意味しているのでしょうか?終わらない思いをよそに相手は別の誰かと巡り合うのでしょう。
「夢の中で彷徨いながら/涙も枯れ果てた」とは夢の中でも探し続けているのに、会えなくて涙があふれて…。
ああ、なんてせつない歌詞でしょう‼
4位 波乗りジョニー(Max 波乗りジョニー)
青い渚を走り 恋の季節がやってくる
夢と希望の大空に 君が待っている
熱い放射にまみれ 濡れた体にキッスして
同じ波はもう来ない 逃がしたくない
君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに
弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる
出典: 波乗りジョニー/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
「君を守ってやるよと/神に誓った夜なのに/弱気な性裏腹なままに/身体疼いてる」
「君を守ってやる」と言いたいのに、そこまで自分に自信がなくて、でも身体は正直に相手を求めてるという、複雑な思いが表現されています。
「弱気な性」の「性」は性的な「性」と「サガ」の両方の意味で使っているのでしょう。いつもながら桑田佳祐の歌詞の作り方ってすごいです。
3位 明日晴れるかな(シングル 明日晴れるかな)
神より賜えし孤独やトラブル
泣きたいは泣時は泣きなよ
これが運命(さだめ)でしょうか?
あきらめようか?
季節は巡る魔法のように
出典: 明日晴れるかな/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
「神より賜えし/孤独やトラブル」
「孤独」や「トラブル」は神より賜った試練だと言っています。
「季節は巡る/魔法のように」
何日も眠れないほど悩んでいても、そんなことは関係なく季節は巡っていきます。
それが「無常」ということです。
oh,baby.no,maybe.
「愛」なくして「情」も無い?
嘆くようなフリ
世の中のせいにするだけ
出典: 明日晴れるかな/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
ここはわざわざ解説する必要もないでしょう。そのまんまです。
現代の無気力とエゴイズムに支配された、崩壊してゆく人心を指しているのでしょうね。
2位 若い広場(アルバム がらくた)
愛の言葉をリル
熱い吐息をもう一度
恋はヴェルベット 生かしたシルエット
とうに帰らぬあの時代(とき)よ
出典: 若い広場/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
「恋はベルベット/イカしたシルエット」ここの韻の踏み方が素晴らしいです。
都会の隅でLonery みんな今頃どうしてる?
たった一人 膝を抱え 遠い故郷を思い出す
出典: 若い広場/作詞 桑田佳祐/作曲 桑田佳祐
故郷を離れて一人で上京して、故郷や家族のことをふと思い出すのでしょう。
そんな寂しさを感じさせます。
1位 白い恋人たち(MAXI 白い恋人たち)