巡りゆくヒトにも 移りゆくモノにも
物語が灯る
嗚呼 今宵も100万の光の一部になってく
出典: 楽園都市/作詞・作曲:大石昌良
街行く人々はそれぞれの仕事や家族それに物語があるものです。
しかし100万の人口を抱える大都市にあってはどの物語も顧みられることはなく。
まるで天の川の星々がそれぞれ輝きを放つ星と見なされることはないように都市の喧噪に紛れていきます。
今日も決してスポットライトの当たることのない100万の物語の主役をそれぞれが演じるのでした。
答えてパライーソ
街は 街は作って壊して 忙しいや
まるで鉄のオブジェさ
人の欲望のカタチに姿を変えて
ちょっと黙って もう騒々しいな
欲しいのはひとつだけ
ここにいるこの存在を認めてよ パライーソ
パライーソ!
出典: 楽園都市/作詞・作曲:大石昌良
そして今夜も街は相変わらずです。
無機質なオブジェにそれぞれの物語を演じる騒がしき赤の他人。
この都会が楽園であることを誰もが望み暮らし、そして真の意味での楽園を手にする者は誰もいない。
虚しくてももう一度叫び訴えようじゃありませんか。
ここは楽園でしょ?
違うのかい?
答えてくれ、パライーソ!
楽園を求めて
さて振り返ってみると、彼は理想のライフスタイルを求めてこの都会にたどり着いたはずです。
しかしそれはうわべの楽園と呼ぶべきもので、本当の意味での心の楽園を手にすることができなかったようです。
では彼はこの都市に当初どんな楽園を思い描いていたのでしょうか?
ここで思い出されるのは、自分の存在を認めて欲しいと語っていたこと。
誰もが人生を謳歌し、会う人全てが友人のように喜びを分かち合うような暮らしをエンジョイするはずだった。
しかしその賑やかさは共に楽しみを共有するのでなく、それぞれの物語で忙しいがためのものでした。
華やかに思えたシティライツも、今では心の安らぎを奪うものでしかない。
そして自覚するのです。
自分がこの100万を超える人々のひとりに過ぎないことを。
自分の存在の小ささを知った彼は、この街の「それぞれの物語」感に絶望し、そこに楽園はないのだと知ります。
そう知りつつも、彼は叫ばなければ居ても立っても居られなかったのではないでしょうか?
そこで叶わないと知りつつも、黙って、自分の声を聞いて、存在を認めて欲しいとの思いに駆られた。
少なくとも私はそのように推察します。
最後に
さてお楽しみ頂けましたでしょうか?
近年文明は目覚ましい進歩を遂げ、生活も随分便利になりました。
しかし本当の楽園とは何か、という問いを突きつけられたのではないでしょうか?
そしてきっとそれは心の豊かさにこそ宿る、この答えにたどり着くのかもしれません。
ここでオーイシマサヨシのオススメ曲を紹介していきましょう。
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オーイシマサヨシ【英雄の歌】楽曲を解説!予告編ともリンクした雰囲気と鮮やかな映像に合わせた音楽に迫る - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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そして『ウルトラマンR/B』こちらのオープニング曲となった【Hands】は突き抜ける爽快な歌唱!
要チェックです。
オーイシマサヨシ【楽園都市】歌詞の意味を解釈!誰に存在を認めてほしいの?黙ってほしい理由を深読み - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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