kiki vivi lilyが贈る緩やかなポップス「Blue in Green」

デジタル配信限定シングル

「Blue in Green」は話題のアーティスト・kiki vivi lilyがリリースしたシングル曲。

音楽ダウンロードのみでCDはないため、購入の際は注意しましょう。

アップテンポなハウスサウンドと緩やかなテンポという、メリハリのあるおしゃれなメロディが特徴です。

そこに乗せたkikiさんの柔らかい歌声も魅力的で、多くのリスナーの心をわしづかみにしています。

そんな「Blue in Green」はkikiさんらしく大人の恋を描いた歌詞です。

公式MVも公開されているので、楽曲の試聴も可能!

少しダークな雰囲気の映像で、視覚的にも大人っぽさを感じさせます。

またタイトルにちなんでか、もふんだんに使われている点も注目です。

タイトルの青と緑だけでなく、全体的にカラフルで色使いも独特。

恋人と過ごす夜、どんなことをするのでしょうか。

そして「青」「緑」という色を示すタイトルが何を意味するのかも気になるところです。

歌詞を通して「Blue in Green」の世界観を見てみましょう。

SUKISHAとのコラボ楽曲

kiki vivi lily × SUKISHA【Blue in Green】歌詞の意味を徹底解釈!の画像

タイトルの通り、「Blue in Green」はシンガーソングライターのSUKISHAさんとのコラボ楽曲でもあります。

この方も高い評価を集める、話題のサウンドクリエイターですね。

お二人のタッグはよく行われており、「Rainbow Town」「Pink Jewelry Dream」もコラボ曲です。

ファンの中にはこのコンビが好き!という人も少なくないのではないでしょうか。

今回は「Blue in Green」の歌詞に焦点を当てますが、サウンドも注目してみてください。

恋人との時間

「Blue in Green」は大きく分けて1番と2番がありますが、同じ歌詞を繰り返す構成です。

そのため、1メロ分の歌詞のみ解説します。

場面は恋人同士で過ごすひととき

外が暗いと、人の思考をネガティブにさせてしまいます。

しかし好きな人と一緒なら、きっと暗い気持ちも吹き飛ばしてくれるでしょう。

「Blue in Green」に登場する二人はどんな夜を過ごしているのでしょうか。

今が終わるまで

息を吐くまで止まっているような気がした
この時間が終わるまで灯は消したままで
雷のせいでかき消された溶けるような囁きを
雨宿りの最中にもう一度聞かせて

出典: Blue in Green/作詞:kiki vivi lily・SUKISHA 作曲:kiki vivi lily・SUKISHA

「雷」や「雨宿り」というフレーズから、外は天気が悪いのが分かります。

のせいなのか時間ももう遅いのか、辺りは灯りをつけなければならないほど暗いのでしょう。

ですが主人公は照明を敢えて消しています。

好きな人とのひと時を楽しむためにそうしているのかもしれません。

たとえ目では見えなくても、ぬくもりで相手の存在を感じているようです。

の中で談笑しながら過ごしていますが、時折鳴り響く雷の音で声が消されてしまうことも。

雷は遠くにあっても音が聞こえますが、まともな雨も降っていそうでかなり天気が悪いのがわかります。

騒がしい外と静かな語らいという、正反対の雰囲気が同居している歌詞です。

合言葉

Blue in green
二人だけの拙い合言葉
意味も不確かなlife いっそfreakyな愛を歌おう
Blue in green
愛を巡らす 唇を重ねる
嵐が去るまでまだ時間がかかるよ
だからもう少しだけこのままでいようよ

出典: Blue in Green/作詞:kiki vivi lily・SUKISHA 作曲:kiki vivi lily・SUKISHA

タイトルの「Blue in Green」が二人の合言葉でしょうか。

何かに使う合言葉というよりも、互いの繋がりを表す言葉のように感じられます。

二人でこの言葉を言い合うことで、愛を確かめ合うのかもしれません。

3行目に登場する「freaky」とは、「気まぐれ」という意味です。

「気まぐれな愛」なんて、ふらふらと移りゆくような愛情という印象があります。

浮気性のような、あまり良くないイメージを感じるかもしれません。

ただしあくまで「歌おう」なので、この二人の愛が気まぐれというわけではないのでしょう。

歌として他人の恋を語らうということですね。

二人でいる時、雑談に混じって歌を歌う様子を描いています。

歌う理由は3行目前半にある「life」にあるようです。

この単語は命や生活、人生など様々な意味があります。

これに対して歌詞は「意味も不確か」としました。

確かに「life」は指す意味が多すぎて、単語だけでは判断できません。

その上で命も人生も、生きていくという意味さえ揺らいでいくものです。

言葉としての意味も命を繋いでいく意味も、はっきりとした答えはないということ。

ですが、やはりはっきりしないと不安を感じます。

残念ながらその不安を解消するのはかなり難しいでしょう。

解消できないのなら、その不安を脇に置いて忘れてしまいたい。

忘れるための手段が「気まぐれな愛の歌」なのです。

外は雷雨ですし、歌を歌いながら二人でこの時間を過ごす他ありません。

そのひと時が、二人にとっての幸せな時間になっていることでしょう。

愛する人と過ごす夜