新しい秘密重ねて
嘘を燃やすように
心まで奪いたい
裏切れ咲いた花
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)
まずは歌い出しの部分から見ていきましょう。
「miserable masquerade」はタイトルの通り、仮面舞踏会を舞台にした1曲です。
女性を花に例えて「裏切れ咲いた花」と、女性を弄びたい衝動に駆られている様子を見せています。
素顔の見えない仮面舞踏会では自分を偽ることも容易なのでしょうね。
本当の姿がバレたら…
壊れたグラフの隙間
間違い探しの方をさ
きっといつかは果てる夢
互いに像を欺いてる
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)
偽って見せている自分を「壊れたグラフ」と表現していますね。
偽っているのは主人公だけではなく相手の女性も同じようです。
お互いに欺き合う2人。
本当の姿がバレてしまったらこの甘い時間はついえてしまう。
そんな不安を覗かせる主人公が垣間見えます。
曲がった恋心
邪な戀情は浅はかな想い隠した
音を濡らして視線交わして
夜と踊ろう
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)
「戀情」と難しい漢字が使われていますが、これは「恋情」を表します。
中国語のようですね。
歌詞の視覚的なイメージを考慮してのものでしょう。
この部分で描かれるのは主人公の彼女を弄ぼうという曲がった恋心。
その気持ちを嘘で覆い隠す様子を表現しています。
そしてただただ妖艶に仮面舞踏会は繰り広げられていくのでした。
彼女の瞳に映るのは
焦がれた宝石が揺らめく瞳を
僕を透かして愛しい過去を
追いかけてる
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)
仮面の隙間から覗く彼女の瞳がとても綺麗なことを表すこの歌詞。
彼女を弄ぼうとした主人公の気持ちとは裏腹に、その瞳はこちらを見つめてはいません。
過去に想いを馳せるようなその瞳。
彼女は別れた恋人を忘れたいという思いでこの仮面舞踏会にやって来たのかもしれませんね。
隙間から見えた涙
零した一滴滲んだ刹那が
うら枯れんで拭えない
今宵も胸を指す
miserable masquerade
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)
「うら枯れる」とは草木が枯れるような寂しい様子を表す言葉です。
仮面の隙間から見えた彼女の涙になんとも言い難い寂しさを感じる主人公。
これは弄ぼうという気持ちも失せてしまいそうです。
「今宵も胸を指す」という部分で「刺す」という漢字を使っていないところにも感じられるこだわり。
文学作品のような趣をまとった歌詞になっていますね。
交わることのない2人
有り触れた言葉の雨に甘えてしまう
微笑みもまた震わせて
二人違う夢
出典: miserable masquerade/作詞:古川慎 作曲:原田篤(Arte Refact)