鍵を渡すというのは、2人の関係性が恋人から夫婦に変わることだと考察しました。
「夫婦の間に秘密は無し」という意思表明です。
しかし、主人公は君の気持ちを本当に理解できたような気がしません。
君は自分のことをどう思っているのだろう…。
主人公は君の気持ちを知りたくなりました。
でも主人公は理想的な、綺麗なままの君を自分の中に描いていたいのです。
君の気持ちが自分にとって不都合なものだったら、君のことを好きではなくなってしまうかもしれない。
そんな気持ちを落ち着けるべく主人公が考えた解決策が、超能力者に君の気持ちを訊くこと。
鍵は「夫婦の間に秘密は無し」という意思表明でした。
しかしその「鍵=話し合い」を使わずに、主人公は超能力者を頼ったのです。
歌詞の結末
この歌詞は「知りたい」という願望で終わっていて、結末は描かれていないことが分かります。
つまり、鍵を使わずに超能力者を頼ることが良いことか悪いことかは誰にも分かりません。
解釈の仕方によっては、主人公は超能力に頼って話し合いを怠っているようにも見えます。
しかし、本当に君を想っているからこそ理解できない力を頼る勇気がある、とも解釈できます。
最後に
「知りたい」という楽曲は、他のさまざまな楽曲に比べてフレーズ量が極端に少ないです。
そのぶん解釈には幅があり、100人聴けば100通りの解釈があるのだと思います。
他人の気持ちを知りたい!でも嫌いにはなりたくない!という想いは人と関わるからこそ生じるものです。
誰もが衝突し得る関わり合いの壁に対し、”超能力者”という解が出てくるファンタジーな世界観が新鮮でした。
OTOKAKEでは、他にも水野あつさんの「もしも流れ星が落ちたら」という楽曲の記事も掲載しています。
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水野あつ【もしも流れ星が落ちたら】歌詞の意味解釈!僕の弱さはどんなところ?宙の星に投影する想いに迫る - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
謎めいたシンガーソングライター、「水野あつ」を知っていますか。ボカロPとしても有名な彼が自身の声で歌うのは、世界が終わる前日について描かれたといわれる【もしも流れ星が落ちたら】です。ボカロ曲のようなポップさの中に、切ない歌詞が並んでいます。その言葉で導かれる、「僕」と「君」が迎える想像を超えたラストは号泣必至です。
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