愛してる 何度もそう 囁き合って
君が最後の巡り会いだと
そう思っていた

出典: いま逢いたくて…/作詞:DAIGO 作曲:DAIGO

今までにも恋人ができ、それでも上手くいかずに別れたことが何度もあったのです。

しかし相手と出会って主人公はいつもとは違う感覚を覚えました。

「この人が運命の人かもしれない」「この人となら幸せになれるかもしれない」。

主人公の心を駆け巡ったのは、他の人と出会った時とは違う特別な感覚でした。

運命の人とは会った瞬間に、直感で分かるといわれています。

まるで運命を感じ取ることができたかのように主人公は思いました。

しかし現実は無情にもその思いを踏みにじります。

訪れてしまった大切な相手との別れの時。

思い出すのは、愛を囁きあったり、一緒に出かけたりした楽しくて幸せな記憶たちです。

それが主人公の心をより苦しめていきます。

もうその幸せな時間が訪れることはありません。

思い出せば思い出すほど、2度と叶わないその時間を切なく偲ぶことしかできないと気づいてしまうのです。

忘れることのできない想い

探し続ける相手の姿

今もこの街で君を探してる (愛してもっと)
触れたくて 彷徨い続けても
降り積もる粉雪 足跡を消して

出典: いま逢いたくて…/作詞:DAIGO 作曲:DAIGO

主人公は相手のことが忘れられません。

いるはずのない街並みに相手の姿を探し、似ている人物をみつけては悲しい思いを繰り返します。

「もう1度逢いたい」。

そう願っても叶うどころか、相手の姿形すら拝むことはできないのです。

それはまるで街を白く染めていく、雪のように

相手の痕跡を綺麗さっぱり覆い尽くし、主人公では見つけることができなくなっていきます。

降り積もる雪に次第に彼女の記憶も埋れていき、やがてそこには何もなかったかのようになってしまうのです。

この歌詞では主人公の想いとそれに反する現実が雪に擬えながら表現されていました。

どうしても逢いたいと願う主人公

想い出の欠片たちを拾い集めて
幻でもいい 君の姿照らし出せたなら

出典: いま逢いたくて…/作詞:DAIGO 作曲:DAIGO

主人公はどうしても相手への想いを断ち切ることができないようです。

実際に会うことが叶わないのなら、せめて夢の中でも幻でも良いから相手を一目見たい。

主人公がここまで相手に執着する理由。

それは時間が経った今でも変わらずに好きだからです。

この歌詞からは主人公の奥から無限に湧いてくる「好き」という感情を感じ取ることができます。

会えないからこそよりその想いは増し、主人公の心の中を相手色に染め上げていくのです。

雪に託した想い

切なくて 二度と逢えないなら
舞い散る雪 白く この心染めて

出典: いま逢いたくて…/作詞:DAIGO 作曲:DAIGO

主人公が雪に託した想いとはもういっそ相手のことを忘れさせて欲しいということでしょう。

もう逢うことができないという現実は徐々に主人公の心を蝕んでいきます。

その苦しみにこれからも悶え続けるのならば、いっそのこと解放されたいと思ったのです。

雪が一面を白く染め上げていくように。

相手色に染まり切ってしまった主人公の心を上から雪で染め直して欲しいのです。

真っ白に、何もなかったように染まってしまえばもう相手のことを思い出し悲しみに耽ることはありません。

相手に逢いたいのに逢えないというのが、心をどれだけ苦しめているのかを感じ取ることができます。

そしてその苦しみは相手を好きであればあるほど、強く激しくなっていくのです。

相手のことを好きだからこそ感じる苦しみ。

ここからは誰かを想う気持ちには得られる幸福感と同じくらいの苦しみも兼ね備えているのだと気づけるのです。

【いま逢いたくて…】歌詞意味解釈〜まとめ〜

主人公の心模様が綴られた楽曲

DAIGO【いま逢いたくて…】歌詞の意味を徹底解釈!君の居場所はどこ?白に染まった心ってどんな気持ちの画像

この楽曲は主人公のいなくなってしまった想い人への気持ちが詰まった1曲でした。

どこを探しても見つかることのない相手の存在。

その場所は明確には描かれていませんが、主人公とはもう逢えない場所に行ってしまったのです。

歌詞の意味を読み解くとみえてきたのは、1人になってしまった時の寂しさ。

そして逢いたいと望む相手に会うことのできない苦しみでした。

どれだけ切望しても叶うことのない逢いたいという願い。

主人公がその願いの果てに感じたのは、いっそのこと忘れ去りたいという想いでした。

それは相手のことが好きすぎるが故に感じた想い。

自分ではどうすることもできないその想いを深々と降り積もる雪に願ったのです。

冬の景色と重なる主人公の心模様。

この楽曲は冬の厳しい寒さのように凍え切った主人公の寂しい心を表現していたのではないでしょうか。

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