「浮世艶姿桜」、ファン待望のCDリリース!
KEN☆Tackeyは三宅健さん(V6)と滝沢秀明さん(タッキー&翼)によるユニット。
そんな2人の記念すべき1stシングルに収録されているのが「浮世艶姿桜(うきよあですがたさくら)」です。
「浮世艶姿桜」は、「滝沢歌舞伎2016」において披露されていた和テイストの歌詞と軽快なビートに乗せた楽曲。
公開直後からたくさんのファンがCDリリースを待ち望んでいました。
そしてついにデビューシングル「逆転ラバーズ」の収録曲としてリリースされたのです。
まさにファンの皆さんの声が天に届いたかのようで、発売決定当時SNSでは驚きと喜びの声に満ち溢れていました。
浮世艶姿桜
楽曲は通常盤に、【Dance Video】は初回盤Aに収録。
出典: 逆転ラバーズ/KEN☆Tackey
「浮世艶姿桜」の歌詞の世界
桜に秘めた激情
咲き乱れて華と散れば
浮世艶姿桜
月明かり溶かされし恋 鮮やかな色に染めて
認(したた)めし君への想い 涙ひとひら
咲き乱れて華と散れば
不埒(ふらち)な夢を魅て
どこまでも堕ちてゆけば
浮世艶姿桜
出典: 浮世艶姿桜/作詞:ATS- 作曲:ATS-
早速歌詞をみていきましょう。
ここは歌い出しのパートです。
「桜」というのはとても美しい花ですが、すぐに散ってしまうもの。
そのため、歌詞などでは切ない心境を歌う際に使われることが多い言葉です。
この楽曲でも桜がメインに描かれていますが、やはり切ない心境を歌っています。
身も心もどうにかなりそうだ………そんな思いが伝わってきますね。
思いを散って舞い踊る桜の花に見立て、切々と綴った恋の歌です。
古典的な言葉遣いをしているので、どこかやんわりとした印象を受け取ります。
しかし実際は、激情そのままに思いの丈をストレートに表現した内容です。
散り際は華やかに
艶(あで)やかに鮮やかに
今宵もまたひとつ散る運命(さだめ)
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)儚(はかな)く酔い
君想い詩(うた)春の夢
巡り巡られて また巡ってゆくこの世さえ
咲き乱れ華と散る 浮世艶姿桜
出典: 浮世艶姿桜/作詞:ATS- 作曲:ATS-
並ぶ単語からは満開に咲き誇る桜並木のような、美しい情景が浮かびます。
ここでも、ところどころに「散る」という悲恋を思わせる言葉が入っていますね。
美しさに目を奪われていると、散って地面に落ちてしまった花びらには目がいきません。
同じように、気持ちも人知れず散っていくことを表現しているのでしょう。
巡るのは人生でしょうか、それとも誰かを愛するという経験でしょうか。
どちらにしても、いずれ散ってしまうなら華麗に散りたい。
そんな願望が最後の2行から感じられます。
叶わず散ってゆく想い
想い人手の鳴るほうへ 朧(おぼろ)げにゆらりゆれて
命短し猶予(いざよ)いて 涙ひとすじ
天つ風に恋と知れば花茜(あかね)に燃えて
どこまでも舞い上がれば 浮世艶姿桜
出典: 浮世艶姿桜/作詞:ATS- 作曲:ATS-
この歌の主人公が思いを寄せる相手は、別の人の方を向いているようです。
「朧げ」という言葉の印象から、その人の恋もまたうまくいっていないのかもしれません。
桜の花をテーマにしていることからも、恋心の儚さを表現しているのでしょう。
自分も相手も、もしかしたらその相手が好きな別の人も。
それぞれに、叶うことがない刹那の恋心を抱えているのかもしれません。
桜の花びらが強風にあおられて空に舞い散るように、たくさんの人の想いが交錯していきます。