今、傍にいて欲しい相手は傍にいない。
それにはそれぞれの理由があるということでしょう。
何か抜き差しならない理由があり、想いが叶っていない。
でも、希望を捨ててはいけないとこのリリックは表現しています。
枝分かれしたけれど、その枝の下の幹は1つしかない。
もともと同じ幹から育ったのだから、幹は同じ。
だから離れていても、傍にいなくても、いつかは1つになれると信じたい。
この私の胸のように、想いは1つなのだと自らを鼓舞しているようです。
涙が明日を照らすのは
傍にいたい
離さないでよ
ずっとずっとずっとずっと
握りしめてよ
もっともっともっとこの手を
出典: Eureka/作詞:WILYWNKA VIGORMAN Hiplin 作曲:GeG
どんな運命が待っていようとも、どんな悲しい未来が待っていようとも。
そんな悲しい出来事に振り回されないように、離さないでほしい。
強くぎゅっと握っていてほしいと表現しています。
これから迫り来るであろう、困難な運命を不安視しているのでしょう。
困難を感じず、不安を感じないとき、このフレーズは出てこないものです。
むしろ、手を離してしまうかもしれない、そんな不安があるかも知れない。
そう感じているからこそ、こうしたフレーズは出るものです。
きっと、離さないであろうと信じている、いや信じたい。
そんな不安な心が漏らしたリリックです。
優しい光の中で
抱きしめて
溢れる涙が
優しく明日を照らす
出典: Eureka/作詞:WILYWNKA VIGORMAN Hiplin 作曲:GeG
不安な気持ちを抱えるなか、抱きしめられたらどうでしょう。
ホッとしますね。
ああ、私の不安を理解し、その心を抱きしめてくれたという安心感を感じます。
このリリックもそうです。
安心した心は、緊張の糸がほどけ、感情が溢れます。
感情があふれると、人は涙も溢れてくるものです。
堪えられず不意を突くように瞳に溢れる涙は、その緊張の度合いが高ければ高い分、多くなるもの。
そんな涙は、悲しみの涙ではありません。
「ああ、良かった」と、嬉しい感情が作り出す涙です。
喜びの感情によって溢れた涙は、明日の希望となります。
緊張の糸がほどけた心は喜びを感じ、明日の希望を夢見る力にもなる。
つまり、このリリックの涙は、そんな明日の希望を照らす光を表現しているのです。
運命を全うすること
受け入れざるを得ないもの
生まれたときからある運命
全う できたのも君のお陰
限界の先に広がる青空
手伸ばし感じる言えない何か
出典: Eureka/作詞:WILYWNKA VIGORMAN Hiplin 作曲:GeG
生まれた意味を探し求めるというのは、この世に誕生したもの全てが葛藤する材料です。
その意味を求めるという場合もあれば、抗えず受け入れざるを得ない場合もありましょう。
受け入れるのに抵抗のない運命ならば良いのです。
しかし、そうではないのが運命というもの。
まるで、私達を試すかのように、運命は残酷に私たちそれぞれの人生に立ちふさがります。
その運命を乗り越えらず、挫折し、ドロップアウトしてしまう人も多いもの。
このリリックでは、そうではないようです。
君のお陰で全うできたとあります。
そして、限界の先には言葉にならないような感情を生じさせる青空が。
真っ青で、どこまでも澄んだ青空は明るい未来の象徴です。
これは、乗り越えたものにしか得ることのできない希望が表現されているのでしょう。
人工物といわれても
赤く揺れる心臓
動く波の様に
知らなかった感情
君がくれた様に
出典: Eureka/作詞:WILYWNKA VIGORMAN Hiplin 作曲:GeG
この楽曲を制作した変態紳士クラブは、アニメの世界を表現したことをコメントしています。
なによりも、アニメの世界観をより感じさせるのが、こちらのリリックです。
アニメの中心人物は、人工物として誕生させられます。
とある運命を背負わされて。
人工物として誕生しますが、人類と同じように、心臓も身体もあります。
しかし、人工物であるがゆえに人類のような感情はありません。
ところが様々な出来事を通して、人工物は感情を知ります。
自分で選択するという苦悩を学んでいくのです。
心臓に脈々と赤い血が流れ、波のように動くこと、人として悩み、葛藤しながら成長すること。
例え人工物として生まれたけれど、共に歩むことで、これらを君から学んだと表現しているのです。