正義とはなにか?
世の中、格差社会といわれ長きに渡る昨今。
劇中登場するキャラクターと世を重ね合わせ、「弱肉強食」のこんな現代社会で本当によいのか?
と問題提起しているようにも感じとれます。
弱者を省みることもなく、見て見ぬふりをしている大衆へ警鐘を促しているのでしょう。
目の前にある争点から目を背け、自身の欲さえ満たせればよいという風潮に対してです。
主人公は、何があっても絶対最後まで逃げないと主義主張しているように思えてなりません。
君と刺し違えるのなら...
掻き消された声かざして 禁じられた春 目を覚ます
甘酸っぱいことしたいわ トドメを刺すなら君からの
出典: ツギハギの幻想/作詞:マキタマシロ 作曲:マキタマシロ
出せるだけの言葉を精一杯発しても、聞いてほしい人へどうしても届かないジレンマを感じます。
封じていたはずの感情がゆっくりと芽吹き、徐々に解き放たれようとしているのでしょうか。
どこか危険な情事や、禁断の愛を感じさせます。
決して踏み込んではいけない一線を越えようとしているのかもしれません。
どうせ過ちを犯すならあなたとがいい、そして最期はあなたの好きにしてくれればいいといっているのです。
主人公のただならぬ覚悟を憶えさせる一節と思えます。
偽りのない愛と世界
骨まで愛して 生まれたての私を
あの世とこの世を行ったり来たり
出典: ツギハギの幻想/作詞:マキタマシロ 作曲:マキタマシロ
姿新たに生まれ変わった自分の何もかも全てを受け容れてほしい、と求愛しています。
主人公は、愛したり愛されることに飢えているのかもしれません。
「生きるも地獄、また死ぬも地獄」。それならばいっそ私を愛してほしい。
うわべだけの薄っぺらい関係ではなく、中身の奥底まで目を逸らさず愛情を注いでほしいのでしょう。
容姿がどうであろうと現世のみならず、来世でも変わらず愛してほしいのです。
死の淵を味わった主人公だからこそ、痛ましい想いが込められています。
『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』を少しだけご紹介!
その先に光は顕在するのか
不埒で無邪気な主人公
日々是好日だ 罪な天真爛漫生中継
迷い込んだ日には種と仕掛けのバーストマシンガール
イキザマに喝采を さよならじゃ足りないわ
出典: ツギハギの幻想/作詞:マキタマシロ 作曲:マキタマシロ
「ヤルなら今だ!」。
よこしまな行為をその目で確かめたいのなら、どうぞご自由にご覧あれ。
代償となる準備と覚悟はできているのか?と念押ししているようにも感じられます。
他愛もないような状況に思えますが、その裏で常人の予想を裏切り考えもよらぬ現実が生じているのでしょう。
この世のものとは到底思えない、凄惨な光景が繰り広げられているのです。
ここでいう相手とは「敵」を表しています。
渦中の相手に対し敬意をはらいながらも、あの世へいく前に出来る限りの賛美をおくっているのです。