「ツギハギの幻想」は禁じられた愛の歌?
また1人J-POP界に颯爽と登場した歌姫、マキタマシロ。
皆さん、まだご存知の方は少ないのではないでしょうか?
それもそのはず、2017年12月にデビューしたばかりなのです。
聞く人を魅了し美女と評されるマキタマシロの楽曲、「ツギハギの幻想(ユメ)」を今回はお届けいたします。
デビュー曲の「東京カラフル」は某TV番組(骨董品を鑑定する内容)のエンディング曲に採用されているのです。
大抜擢で注目を浴び、華々しいスタートを切っているように思えます。
ですが、決して順調にスター歌手への階段を登ってきたわけではありません。
並々ならぬ彼女の努力の賜なのです。
カルトバイオレンス映画の挿入歌
まだデビューしたての謎多き魅惑の美女、マキタマシロ。
「ツギハギの幻想」は危険な香りがする、禁じられた愛の歌という印象をもつでしょう。
しかしそのイメージは完全に覆されるのです。
挿入歌である、カルトバイオレンス映画『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』。
エキセントリックでクレイジーな各シーンと、リンクする歌詞に次第と惹きこまれてしまうのです。
アルバム「 Birth」もおすすめ!
JAZZ・歌謡シンガーソングライター、マキタマシロ。
高校卒業後に上京し、デビュー前は居酒屋での流しやライブ会場でCDの手売りも行っていたそうです。
そうした経験を積みながら、デビューを掴み取った苦労人といえるでしょう。
「東京カラフル」も収録されているフルアルバム「Birth」を、2018年12月にリリースします。
昭和歌謡をこよなく愛する、マキタマシロの想いが楽曲にも反映されているのです。
混沌とした雑踏に紛れて都会で孤独に暮らし、人恋しい方であればなお心に響く作品ではないでしょうか。
アルバムも併せてお聴きいただくと、「ツギハギの幻想」の婀娜な世界観があなたにも伝わります。
「ツギハギの幻想」MVをご紹介!
危険で妖しい歌詞を余すところなく解説!
挿入歌ということもあるのでしょうか、約2分半のとても短い楽曲です。
その反面、歌詞は驚くほど耳に飛び込んできます。
それはまさにマシンガンかの如く、言葉が突き刺してくるのです。
ノリとテンポがよく、聴く者の心を切り裂くように展開していきます。
イントロから終盤まで、一気に駆け抜け疾走感をも憶えてしまうのです。
映画の挿入歌であることもあり、ストーリーに寄り添った解釈になっているのはご了承ください。
昭和歌謡を彷彿とさせるイントロ
スラム街に咲く花
満ち満ちたる事情 歌え踊れや今夜は 無礼講
カスタム自由なら ハイブリッド仕様に仕上げて頂戴
ECOモードに生きる 無法地帯に花咲く サボテンが
夜な夜な開いては 己の法律はどれだと叫ぶ
キズアトに口づけを 逸らさず目に焼き付けて
出典: ツギハギの幻想/作詞:マキタマシロ 作曲:マキタマシロ
一見して、夜な夜な繰り広げられている宴を想像してしまいます。
なにかイカツイ車の改造でもしているのでしょうか。
いえ、そうではありません。主人公は極々何の変哲もなく生きたいと願っているのです。
おそらく挿入歌の映画、『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』の主人公である少女達を指しているのでしょう。
もしかすると歌詞の裏では、現代の世相を斬っているのかもしれません。
自らを防御するために鋭い棘で覆い、それでいて時に綺麗な花を咲かすサボテン。
主人公の少女が自身の身体を切り売りし、悪に対し正義を貫いていく有り様を描写しているのでしょう。