CHERRSEE【BiBiDi BaBiDi Boo】MVを徹底解説♪本の世界に吸い込まれて…!?の画像

魔法で飛んだ先は廃工場のような場所でした。

本来なら魔法を唱えたら美しく変身するはずなのに。

彼女たちの顔には戸惑いと不安が浮かんでいるようです。

しかし、彼女たちはここでも楽しくダンスを踊っています。

どんな困難でも明るく振舞う姿は、見ていて勇気をもらえますね。

そして彼女たちは新たな本を見つけてまた魔法を唱えるのです。

西洋の家

次に出たのはヨーロッパの一角のような場所。

全員が大丈夫だと分かると、MIYUの提案で全員が祈り始めます。

目を開けると彼女たちは再び元の家に戻ってくることができました。

紙吹雪が舞い落ち、物語はここでフィナーレを迎えます。

ここで気づいた人もいらっしゃるかもしれません。

最後、彼女たちは「BiBiDi BaBiDi Boo」を唱えていないのです。

魔法を唱えていない移動。

これは何を意味しているのでしょうか?

魔法はきっかけにすぎない

彼女たちが唱えた「BiBiDi BaBiDi Boo」は美しくなるため魔法です。

しかし、それはきっかけを与えてくれるだけの魔法でした。

原作のシンデレラでも魔法は王子と出会うためであり、王子は魔法で惚れたわけではありません。

CHERRSEEはそのことに気づき最後は自分たちの力を信じたのでしょう。

家に帰れたのはもう魔法に頼る必要がなくなったことを意味しています。

彼女たちは魔法の力に頼らなくても、美しく輝けることを知ったのです。

歌詞と魔法の正体

歌詞は恋する少女の心情を歌った、可愛さ全開の内容でしたね。

LENAのかっこいいラップを始め、メンバーそれぞれの歌唱パートは要チェックです。

今回はその中でも歌詞に出てくる魔法の正体についてクローズアップしていきます。

恋する乙女

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彼女たちは「BiBiDi BaBiDi Boo」と自分に魔法をかけています。

それは大好きなあの人を振り返させるため。

しかし、不思議なことに歌詞ではこの魔法が解けないように願っています。

自分でかけた魔法なのにその魔法をコントロールできていません。

この魔法は一体何なのでしょうか?

魔法の正体

女性を綺麗にして、自分にはコントロールできないもの。

「BiBiDi BaBiDi Boo」つまり魔法の正体は「恋」だと考えることができます。

だからこそ、この恋が終わらないでと願っているんですね。

恋の魔法によって彼女たちはシンデレラのように美しくなっています。

魔法がかかっている間だけ美しくなれる。

まるで12時がいつまでも来ないで欲しいと願うシンデレラですね。

物語を考察

ストーリーは恋する乙女が美しくなる成長の物語でしたね。

しかし、このMVはCHERRSEEの背景を知ると違う物語が見えてきます。

この物語は彼女たち新生CHERRSEEの軌跡でもあるのです。

CHERRSEEの移り変わり

最初にも紹介しましたが、このシングルがリリースされた年にメンバーの一人が卒業しています。

今まで一緒に頑張ってきた仲間がいなくなるのは寂しいものです。

メンバーがいなくなることで苦労も多かったでしょう。

MVの廃工場は彼女たちのそのときの心境を表しているようです。

明るく振舞ってはいますが、裏ではかなりの努力をしたのでしょう。

そのことを思うとこのシーンの見え方が全然変わりますね。