Alice NineのBLUE FLAME
ロックな楽曲がカッコいいAlice NineのBLUE FLAME。
Alice Nineは現在、A9(エーナイン)とバンド名を改名しています。
BLUE FLAMEは17枚目のシングルとしてAlice Nine時代に発表。
オリコン12位にまで上り詰めたファンの間でも人気の楽曲です。
作詞はボーカルの将(Shou)が、作曲はベースの沙我(Saga)が担当。
Alice Nineらしい曲調が魅力的であり、どこか切なさも感じさせます。
タイトルのBLUE FLAMEは直訳すると青い炎という意味。
青い炎とは何を意味しているのでしょうか?
BLUE FLAMEの歌詞の意味を解釈していきます。
BLUE FLAMEの歌詞を解釈!
雨の中佇んでいるのは
傘は差さずにいる
雨音達 踊る ワルツを
肩で 感じていたくて 今 瞳を閉じた
出典: BLUE FLAME/作詞:Shou 作曲:Saga
雨の中、佇んでいる人がいるようです。
おそらく雨はどしゃ降り。
ピシャピシャと響く雨の音が聞こえてくるように感じます。
この雨では、外に立っているだけでずぶ濡れでしょう。
それなのに傘を使っていません。
もしかしたら、傘を使うことすら忘れているのかもしれません。
降り注ぐ雨は激しく、頭に体に肩に強く当たります。
叩きつける雨は音を奏で、音楽のように聞こえるのでしょう。
この曲の主人公はその音に引き込まれるように耳を傾けています。
一体どんな音楽が聞こえるのでしょうか。
胸に灯るのは
冷たくなってしまう程 確かに感じる温度は
胸で燃える 碧い 火のようで
出典: BLUE FLAME/作詞:Shou 作曲:Saga
降り注ぐ雨は体を濡らし、体温を奪っていきます。
冷たくなっていく体。
しかし、体の奥深くに熱を感じています。
その熱は、心にくすぶっている気持ちではないでしょうか。
そして、まるで炎のように心の中で燃えています。
体が冷たくなっているからこそ、その熱は余計に熱く感じるのかもしれません。
しかし、その炎の色は赤ではなく青い色。
なぜ赤ではなく、青い炎なのか。
その理由はサビの歌詞を見ることで解釈ができます。
(not)too late, too late, too late
出典: BLUE FLAME/作詞:Shou 作曲:Saga
「まだ間に合う?」
「いや、遅すぎる」
おそらくこの曲の主人公の気持ちでしょう。
「too late」の歌詞がまるで肩に降り注ぐ雨の音のようにも感じます。
遅すぎると雨が言ってるように感じて、その音を聞いていたのかもしれません。
BLUE FLAMEの意味に迫る歌詞
雨の中で佇んでいる理由
まだ 愛してると言って
ありふれた言葉、届かない 届かない 君の 背中
もう 叫んだ願いも 雨に流されて 忘れられぬまま
出典: BLUE FLAME/作詞:Shou 作曲:Saga
「まだ」という未練の言葉。
雨の中でずぶ濡れになっていた理由がここで分かります。
この曲の主人公は失恋をしていました。
失恋をしてショックを受け、雨の中で佇んでいたのです。
想い人である「君」はもう目もくれず、後を向いて立ち去ったのでしょう。
その去っていく後ろ姿に愛の言葉をささやきます。
しかし、愛の言葉をいくら紡いでも、「君」にはもう届かないのです。
なぜなら、もう「君」の心にこの曲の主人公への気持ちはないのでしょう。
それでも「君」に向けて愛の言葉を投げ掛けます。
しかし、その声は雨に打ち消されてしまいます。
「君」には届かない想い。
未練の炎だけが主人公の心に、雨に消されることもなく燃え続けているのでしょう。