Kis-My-Ft2「Tell me why」を歌詞解釈！略奪愛はアリ？ナシ？狂おしいほど身悶える！

「君」のことをよく見ているからこそどれほど「アイツ」を好きなのかがわかります。

好きな人の幸せそうな姿や笑顔は、誰しもずっと見ていたいものです。

しかし、それが自分ではない誰かのことを考えているからだとしたらどうでしょうか。

「君」の幸せそうな姿は見たいけれど、全部「アイツ」のことを考えているからこその笑顔。

葛藤の渦に飲まれて苦しくなり、悔しい気持ちでいっぱいになってしまうはずです。

イヤな想像は広がっていきます。

「アイツ」の隣にいる「君」は幸せなんだろうな、と考えたくもないことで頭がいっぱいになってしまうのです。

ネガティブになってしまうと連鎖してどんどん悪い方に物事を考えてしまいます。

「君」を思い出すと、どうしても「アイツ」がチラついてしまう…。

藤ヶ谷太輔の叫びにも似た歌声がその胸の痛みをより一層際立たせます。

サビに入り、切ない気持ちがさらに盛り上がります。

恋心を伝えることができない自分へのイラ立ち、「どうしてわかってくれないんだ」という悲痛な想い。

どうすることもできなくて苦しいのに、それでも「君」に逢いたいと願ってしまうのです。

「もうこんな気持ちになるのはイヤだ」と思うのに尚も求めてしまう。

不思議なことに恋愛においてはそういった矛盾ともいえる感情が生まれることがあります。

そして、好きになればなるほど抜け出せなくなってしまうのです。

もう言葉では足りないほど「君」のことを愛しているということが伝わってきます。

できることならその肌に触れたいとすら願っています。

だからこそ、余計に考えてしまうのです。

「どうしてアイツなの？」と。

2コーラス目に入ると、あまりに正直な想いが露わになります。

「どうしてアイツなの？」とうじうじしているくらいならいっそ奪ってしまいたいと考えているようです。

そしてどこへも行かないように自分という鎖に繋ぎ止めておきたい…。

少し異常なほどの愛を感じます。

略奪愛を考えるとき、ほとんどの人が罪悪感をもつのではないでしょうか。

自分の暴走する想いのままに行動して上手くいくのか。

もし失敗してしまった場合、友人としても「君」のそばにいられなくなるのではないか…。

そう考えると、どうしても臆病になって行動できないでしょう。

また、もしかすると「アイツ」とも友達同士なのかもしれません。

恋人を奪ってしまったあと、それまでと同じように「アイツ」に接することはできないでしょう。

略奪愛をした場合、人間関係にいくつものヒビが入ってしまうのです。

考えれば考えるほどネガティブな想像がどんどん広がります。

しかし、そんなことを考えている間に「君」はきっと「アイツ」と幸せにしているはずです。

ますます悲しい恋の深みにハマっていきます…。