【小倉 唯/Love Me × Love Me】MVではテニスコートを舞台にキュートなダンスを披露！

歌詞では初恋とは明言されていないのですが、これはもう初恋でしょう。

甘酸っぱくもストレートな恋の歌なんです。

一行目から「好きすぎてとまらない」ですので、ストレートにもほどがありますが、会えていないというのがポイントです。

上には1番のAメロとBメロの歌詞を引用しましたが、この中では直接会っている描写がどこにもありません。

恋心は「会えないときにも膨らむ」とのことですし、おそらく独りで過ごす「カフェでのひととき」や「夢の中の時間」にも会えていません。

ここが歌詞の中でも切ない部分でありますが、サビに行くとどうなるのでしょうか？

サビの歌詞のポイントは正に恋の成就です。

1節目のサビでは恋の呪文で魔法をかけるという表現もステキですが、そのあとの「赤い糸」の描写も良いですよね。

「ほどいて手繰り寄せる」と言っていますが、複雑に絡まっているとしてもつながっていることを信じて疑っていないんですね。

そして、2節目では「この恋を繋いでいく」と、1節目の糸の表現に連なる言葉を選んでいますね。

ダンサブルなサウンドに乗って、すっと聴いてしまいがちですが、結構繊細な表現が使われていて、しっとり聴いても感じられる歌詞になっていますよね。

一番の歌詞においても、ストロベリーの赤、カフェのコーヒー色（茶色）、そして糸（赤）と、色彩豊かな言葉が恋心を盛り上げてきました。

そして、二番の歌詞で出てくる色彩は、まず「透明」です。

未来が「透明」とのことですが、これは何にも染まっていない未来という意味でしょうね。

透明な未来に二人の色を少しずつつけていって、「カラフルに」だなんてとっても楽しみですよね。

一番の歌詞では2人は会うことが出来ていなかったことを覚えていますでしょうか。

二番ではどうか。

「隣を歩きたい」などの表現はありますが、あまり会えていないようです。

スピードアップして進化していく恋ではありますが、どことなく片思いのような描写です。

切ない恋のようにも聴こえますし、だからこそ、聴いている方も安心して聴けるとも言えます。

アイドルソングとして100点満点ですよね。

小さなことですが、一番のサビ歌詞の頭は「I love you」となっていて、二番では「My darling」となってます。

少し距離が縮まった感じがしませんか？

特に2節目の「瞳」や「レンズ」といった視覚的な表現が良いですよね。

色彩に関する表現がずっと続いてきましたが、ここでも「私だけ見つめてほしい」と視覚的な表現が使われています。