立ち向かう主人公
「あなた」の登場
どうしてどうしてどうして繰り返して
もがきながら沈み行く魂
何度も何度も何度も壊す残像
振り向かずにただ走り出した
どんなにどんなにどんなに追いかけても
辿り着けないあなたの背中に手を伸ばす
胸の奥 こだまする残響
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
歌詞と同様、繰り返し立ち向かう主人公の様子が描かれます。
ここで初めて登場する「あなた」の文字。
それは目標の人か、取り戻したい人か__色々な解釈ができます。
「辿り着けない」というからには長い間追ってきたということ。
孤独な戦いといっても、目指す先には「あなた」がいたのでしょう。
また確かなのは主人公が「何度も」願いを胸に戦っていることです。
だからこそ「Desires」、複数形なのだということが分かります。
その願いの内容は本質的には同じかもしれませんが、叶わない以上主人公の戦いは続くのです。
苦しみと喪失 夢と幻想
絡み合って崩れ行く世界
暗闇の果てに青く瞬く光
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
「世界」というワード。
やはり、エンディングテーマである「Desires」は『CONCEPTION』の内容とリンクしている可能性が高いです。
『CONCEPTION』の概要については後述しますので、どうぞ最後までお付き合いください。
先ほど暗闇を照らすものは希望でしたが、今回は青い光であらわされています。
強さ
閉ざしてた扉を開いて
呼び覚まされた Desires
どんな常識だって どんな限界だって
かまわず 解き放って
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
扉が自分の中にあったものなのか、外的要因を指しているのかはわかりません。
が、何らかの変化によりまた新しくエネルギーが注入されます。
常識も限界も超えていこうとする主人公の強さ。
沼倉さんのどこまでも伸びていく歌声とよく合っています。
途切れた心のリンクを
つないでいく 思いはDesires
どんな運命だって どんな宿命だって
さあ 越えていけ
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
「常識」「限界」というのは今周りにある社会や環境で定められることが多いです。
対してこのパートの「運命」「宿命」はずっと前から、あらかじめ決められてしまっているもの。
この2つにも対抗していくということは、つまり強さをより必要とすることになります。
ひたすら駆け抜けようとする主人公。この後の展開は…?
ドラマチックに「転」じる
絶望の中から
うつろな目をして さまようかげ
どこにどこに私はいるんだろう
抜け殻のような魂だけ
だけどだけど生きたいと夢見た
暗闇の中で手にしたもの
一つ一つかけらを集めて
見失わないように 離さないように
この心強く刻み込んだ
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
短い間奏ののち、曲中で一番ドラマチックなパートです。
戦いの末の挫折、敗北かと思われます。
歌声が交差し、壮大な演出に仕上がっていますね。
絶望に支配されそうになりながらもまだ残る、「生きたい」という思い。
主人公、強いです…!
もう一度立ち上がり、大切なものは二度と失わないと誓っています。