沼倉愛美さんと「Desires」
『THE IDOLM@STER』シリーズの我那覇響役として有名な声優、沼倉愛美さん。
その歌唱力は高く評価されています。
今回は2018年10月31日に発売される沼倉さんの4thシングル「Desires」、その表題曲に注目!
熱い歌詞に迫ります。
Music Video
「繰り返し」の効果
今にも動き出しそう
揺れる揺れる揺れる 燃える感情
心深く落ちてゆく先に
熱く熱く熱く 疼く衝動
前に前に ただ歩いてゆく
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
激情的なピアノでスタート。
繰り返される歌詞が胸に響いてきますね。
心の中に「落ちて」くる熱い感情。
奥には自分をつき動かす源のようなものが潜んでいます。
また、「Desires」中、ところどころに入るボイスエフェクト。
この部分にも該当箇所があります。
アクセントとして存分に効果を発揮していますね。
刻む刻む刻む 歪む時
過去と未来交差する今で立ち止まる
胸の奥叫ぶ声がした
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
「今」は過去でも未来でもなく、その二つが交差したとき。
抽象的な描写ではありますが、先ほどからもうすぐ動き出しそうな様子です。
エンジンが温まっているような印象を受けますね。
「歪む時」という歌詞や、闇を彷彿とさせるMV。
主人公の置かれている場所が決して平和な場所でないことが想像できます。
憎しみと欲望 嘘と虚像を
混ざり合って駆逐する世界
暗闇を照らし 導くものは希望
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
ボイスエフェクトが効き続けている部分。
サビ前の落としどころです。
「憎しみ」「欲望」「嘘」「虚像」立て続けに並べられた4つの言葉。
すべてネガティブイメージです。
主人公はそうした負のものに囲まれる世界で過ごしているのでしょうか。
たしかに、これらの感情は私たちにとって日常的なものでもあります。
が、あまり強く意識して過ごすと生きづらさに直結しますよね。
一般的な反応としては、嫌なものはできるだけ見ないようにします。
向き合わざるを得ないときには、周りに助けを求めることも。
しかしこの主人公から受けるイメージは、「孤独な戦い」。
一人奮闘する主人公の前に指す一筋の光が「希望」なのですね。
「Desires」
激しく鳴り響く鼓動に
呼び起こされたDesires
どんな現実だって どんな真実だって
恐れず立ち向かって
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
「Desires」…サビにてタイトル回収です。
desireには欲望、願望、望みの物といった意味があります。
例えばwishにも願いの意味がありますが、desireのほうが渇望しているニュアンスが強いようです。
厳しい現実か、はたまた内から沸き上がる衝動か。
そうしたものから「Desires」が生まれ、物語の肝となります。
渦巻く輪廻の螺旋を
断ち切った思いはDesires
どんな逆境だって どんな絶望だって
そう 超えていけ
出典: Desires/作詞:ZAI-ON 作曲:ZAI-ON
「Desires」が輪廻を断ち切ると歌詞は語ります。
「渦巻く」というのもまたネガティブイメージの強い言葉。
悪循環を断ち切るため、主人公は行動を起こしたのです。