相手に対して夢中な状態は主人公にとっては未知の感覚。

「君」と会うとふわふわとした気持ちになるのでしょう。

それが恋愛感情なのかはっきりと確信が持てないようです。

「君」は花のように可憐で儚(はかな)い雰囲気で主人公の目の前に。

それが余計に現実離れしているように感じられて、自分の妄想なのではという疑いもかすかに抱いています。

きっと妖精のように透明感のある女の子なんでしょうね。

少なくとも主人公にはそう見えているようです。

すっかり盲目な恋に落ちた彼。

さらにその狂おしい気持ちを歌い続けます。

君の声が聴ければ何もいらない

あぁ声が聞きたいよ
君の声が好きなのさ
もう何もいらないよ
You gonna take me higher

出典: Let me hear/作詞:川崎里実 作曲:川崎里実

主人公が好きなのは「君」の容姿だけではありません。

彼女の声もまた花のようにスウィートなのでしょう。

女性の美しい声を「鈴を転がすような声」といったりしますが、彼女もきっとその言葉が似合う美声…

「君」が話すだけでメロメロになってしまう主人公。

彼女の声を聴ければ他に必要なものはないとまで言う始末。

「You gonna take me higher」“君は僕をもっと高めるつもりだろう”という意味。

もちろん高まるのは主人公の気持ちです。

ドキドキする気持ちをそんな風に言っているのでしょう。

また、相手と会ったり、声を聴くだけで嬉しくて仕方がないといった状態なのも伝わります。

友達以上恋人未満な関係なのか、完全に片想いなのか…

たまに電話で話をする関係ではあるのかもしれません。

抱きしめて想いを伝える

da-da-li-la 大好きさ
da-da-li-la 大胆に
da-da-li-la 抱きしめて
You gonna take me higher
You gonna take me high
Give it to me

出典: Let me hear/作詞:川崎里実 作曲:川崎里実

抑えきれない気持ちは主人公の行動にも出てしまいました。

君に詰め寄って切々と気持ちを伝えています。

ロマンチックなシチュエーションが色々思い浮かびます。

全て「だ」から始まるフレーズで統一してあり、韻を踏んだような形ですね。

 

“君は僕をもっと高めるつもりだろう

君は僕を高めるつもりだ

僕にちょうだい”

 

英語歌詞の部分はこんな意味です。

もっと触れ合いたい、相手のことを知りたいという主人公の気持ちが伝わりますね。

とても熱烈な求愛です。

主人公の気持ちは「君」に伝わっているのでしょうか。

上手くいかない恋路

どうすれば君と結ばれるんだろう

神様の電話番号(ばんごう)
誰か教えてよ
聞きたいことばかりよ
“One way”方式の選択肢の連続
どちらを選べば君に辿りつける?
I gonna be…

出典: Let me hear/作詞:川崎里実 作曲:川崎里実

恋の悩みを抱える主人公は全てを見通しているであろう「神」に教えを乞おうとしています。

「One way」とは“一方通行”という意味。

人生では間違った選択肢を選んだとしても、簡単にやり直しというわけにはいきません。

ゲームのようにセーブしたところからもう一度ということはできないのです。

主人公はすでに何回か間違った選択肢を選んでしまったのではないでしょうか。

「あの時こうしていたなら…」

恋愛に限らず人間なら誰しもそんな思いをした経験があるでしょう。 

早く「君」との距離を縮めたい主人公は間違った選択をして上手くいかないことがもどかしく…

そして、自分の未熟さも感じているようです。

「I gonna be…」は“…になるつもり”という意味ですが、主人公は何になりたいのでしょうか。

「君」の恋人になりたい…という言葉が続くのか、特別な存在になりたいと続くのか…

わざわざ告げなくてもこれまでの歌詞で明らかなので途中で終わっているのかもしれませんね。

再びサビで愛を語る

da-da-li-la 大好きさ
da-da-li-la 大胆に
da-da-li-la 抱きしめて
You gonna take me higher

あぁ声が聞きたいよ
君の声が好きなのさ
もう何もいらないよ
You gonna take me higher

出典: Let me hear/作詞:川崎里実 作曲:川崎里実

1番のサビでは主人公が想いが高まり行動に移してしまったと解釈しました。

しかし、2番では間違えた選択肢ばかりしていて、「君」との距離を縮められない主人公という姿が描かれています。

そのため、これは「君」に対して行いたい主人公の“願望”なのではないでしょうか。

再び「君」の声に酔いしれる主人公…

これを声優である早見さんが歌うのは面白いですよね。

作詞したのは早見さんではありませんが、ファンの気持ちを表したようにも受け取れませんか?

君の声を聴かせて