賑やかな祭りの宵 人ごみの先には無邪気な君の笑顔
抜け出した街を背に 立ち止まって眺めた黄昏の流星
出典: 彩の青春/作詞:栗原将輝 作曲:栗原将輝
特に強く残っている瞬間を切り取って描写しています。
夏祭り、人混みをかき分けて落ち合った時。
街のはずれまで来て、広い夕焼けの空に落ちていく流れ星。
宵とは、夕日が沈んで暗くなった頃のことで夜とも夕方ともつかない短い時間のことです。
黄昏は薄暗くなった夕方の薄暗くもうすぐ日が沈んでしまう時をさします。
いずれも短い時間を表す言葉です。
つまりこのような美しい思い出の時間があっという間に過ぎたこと。
懐かしんでいる時間やその後の人生はずいぶんと長いものです。
それに比べて、青春の輝きがひと時の短い時間であったことを示唆しているのではないでしょうか。
待って待って待って待った待ちわびた日
弾む気持ち隠せない登り道
出典: 彩の青春/作詞:栗原将輝 作曲:栗原将輝
会える日を楽しみに待ち焦がれていたのです。
2人きりだから隠すことないのに、隠せない気持ち。
坂を登っていきます。
想い届けキスをした丘の上で
育んだ淡い恋は 永遠の宝物
出典: 彩の青春/作詞:栗原将輝 作曲:栗原将輝
丘へ登って、キスをした日。
思いが伝わった瞬間だったのかもしれません。
ずっといつまでも忘れられない思い出になったのでしょう。
儚い恋だったのかもしれませんが、心を捉えて離さないのです。
彩の道
少し照れた華の舞う夜の空へ
繋ぐ未来これからの彩りの道
出典: 彩の青春/作詞:栗原将輝 作曲:栗原将輝
空が恥ずかしがってしまうぐらいアツアツな2人。
これから続いていく色鮮やかな未来はどのようなものなのでしょうか。
後から考えて、あそこが始まりだったと思えるような原点なのでしょう。
少し冷えた満点の星空へ
繋ぐ未来これからの彩りの道
伝う君の温もりを離さぬように
出典: 彩の青春/作詞:栗原将輝 作曲:栗原将輝
時間が経って少し冷めてきました。
星が空を埋め尽くすように、当時の思いも光り輝いています。
君の温もりはいまだに心の中にあるのです。
ここは解釈のしようでストーリーは聞き手に委ねられているように思います。
「冷えた」はもうあの当時の熱は無いということです。
それは別れてしまったのか、それとも関係は続いているものの、あの頃のようなフレッシュさは無いということなのか。
何れにしても、当時の記憶がまばゆい光を放っていることには違いありません。
「伝う」についても、あの日の温もりという意味にも取れます。
また、今でもそばにいて温かいと考えることもできるでしょう。
歌詞の意味に迫る!
甘い恋が描かれた青春ストーリーということになります。
しかし、それだけではないのです。
この歌詞には、あるメッセージが込められていると思います。
この歌詞を読む人が現役の高校生であれば、学生時代という限られた時間を大切にして欲しいというメッセージ。
大人になるほど昔のことは忘れてしまうものです。
でも、大切な思い出は、時々思い出して浸ることが癒しになります。
社会に出ると、学生時代とは違った戦いをしなければなりません。
当然、疲れます。
疲れた大人には、癒しが必要なのではないでしょうか。
歌詞に書かれた世界とは違う思い出かもしれませんが、時々思い出してねと訴えているのです。
PVはこちら
歌詞と共に甘い恋の思い出に浸った後は、PVで更に切なくなってください。
このPV、実によくできていると思います。
自室で写真をめくる女性、音楽が始まるとストーリーが進行するのです。
最初のシーンは、無音かと思いきや蝉の声などが挿入されています。
蝉の声にボリュームを合わせますと、音楽がかなりの大音量になってしまうのでご注意ください。
砂に書いた文字があんなに大きいとは思いませんでした。
川原や自転車、キャッチボールなど歌詞にない思い出のシーンが追加されています。
彼は上京し、彼女が追っかけてきたのでしょうか。
卒業後も仲良くしている姿に感動します。