行動するのは、簡単に見えて意外と大変です。

まず疲れますし、傷つくことも傷つけることもたくさんあります。

それでも動きたいし、動かなければなりません。

そこまでする理由は何なのでしょうか。

行動に移せない自分と夢に現れた君

何もできなくて
うずうずしてただけ

最近夢でみたんだ
君のことを思う

出典: CARRY LOOSE/作詞:JxSxK 作曲:井口イチロウ

冒頭の時点で主人公は行動していたように見せかけて、実際は出来ていませんでした。

本当は何もしたくて、でも動けなくて…と「うずうず」するばかりだったのでしょう。

そんな中、「君」という人が夢の中にでてきたようです。

前半で出てきた「感情を受け止めて欲しい相手」でしょうか。

主人公が「愛憎」を感じている人かもしれませんね。

答えを出さなければならないのは、この人がいるからとも考えられます。

「君」という存在に対して、主人公は今を変えなければと思ったようです。

実際に行動することになったのは、このが理由の一つだったのでしょう。

外に行こう

何もないです
外に出なきゃ

出典: CARRY LOOSE/作詞:JxSxK 作曲:井口イチロウ

家にいたって、モノはなくなることがあっても増えることはまずありません。

主人公が求めている答えもまた、家の中にはないと考えられます。

動けずにいた頃は、ずっと家の中に引きこもっていたのでしょうか。

何もない家から外に出ることで、まず気分転換になる筈です。

そして主人公が探している答えに通じるヒントも見つかるかもしれません。

行動を始めるなら、最初に外に出てみるのは良い手ではないでしょうか。

前だけを向いていけば良い

さぁ 戻らない過去なんて もう なんか いいじゃん そうさ
さぁ 準備いいですか? 君と始めよう ハローハローハローで行かなきゃ

出典: CARRY LOOSE/作詞:JxSxK 作曲:井口イチロウ

主人公が抱えている問題が人間関係のようなものだとしたら、後悔することは沢山あるでしょう。

「あの時こうしておけば」「あんなこと言わなければ」と過去を振り返っては嘆くこともあるかもしれません。

ですが、一度過ぎた過去はもう戻らないのです。

だから「過ぎちゃったからどうにもならないし、もういいじゃん」と歌っています。

大切なのは過去を振り返ることではなく、これからどうするか

新たな未来を歩もうとしているのですね。

主人公と一緒に歩む相棒は、夢にまで出てきた「君」でした。

紆余曲折を経た末に、一緒にもう一度頑張ることにしたのでしょう。

「ハロー」の意味とは

「CARRY LOOSE」の歌詞には時折「ハロー」という言葉が出てきます。

英語で「こんにちは」などの挨拶を表す「Hello」のことだとは思うのですが…。

何故「ハロー」で「行く」のかまでは歌詞に描かれていません。

この単語が意味するものとは何なのでしょうか。

「CARRY LOOSE」の新たな門出を指した言葉?

「ハロー」の意味を考える上で真っ先に思い浮かぶのが、グループとしてのCARRY LOOSEを取り巻く状況です。

CARRY LOOSEは、元々別の女性アイドルグループ・BiSの解散後に結成しました。

実際に4人の内、パンさんとYUiNAさんのお二人は元BiSメンバーです。

歌詞中で主人公が抱えていた問題は、このBiSの解散にまつわることだったのではないでしょうか。

「愛憎」というのも、解散につながる問題の一つだった可能性もあります。

どうしてこうなってしまったのか、これからどうしたらいいのか分からず、ただうずうずしていた状態。

これが歌詞でいう「行動に出られなかった頃」でしょう。

結果として彼女らは、CARRY LOOSEで新たな音楽活動をすることになりました。

新しいメンバーも迎えて、新たな門出です。

これから歩む道のりで様々なことが起こり、様々な人と出会うでしょう。

それらに対して「ハロー」とカジュアルに挨拶するようなノリで向き合いたいのかもしれません。

「ハローで行く」とは、新たな未来をどんな気分で歩みたいかを表した言い回しなのだと感じられます。

リスナーに向けた「CARRY LOOSE」