彼女の大好きな歌
ラジオから 流れる曲
いつか君が口ずさんでた 懐かしくなる
あの時と今とでは 何がかわってしまったのだろう
疑い見失い 離れてしまうの?嫌いになれるの?
出典: Chasing hearts/作詞:miwa 作曲:miwa
浜辺から立ち去る主人公は、車に乗り込み帰路にたちます。
エンジンをかけると主人公の耳にはいるのは、ラジオから流れるなつかしい曲です。
その曲は、ギターを抱えて歌うことが大好きな彼女が口ずさんでいたもの。
懐かしく感じる主人公。
小さな声で主人公が口ずさんでいると、より一層彼女との別れがくやまれます。
「浜辺で楽しく過ごせたころと、いったい何が変わってしまったのだろう…」
主人公がしてしまった彼女に対する疑いが、本当の彼女の姿を忘れさせていたのです。
「俺はこのまま彼女との関係を終えても良いのか?」
「こんなにも大好きな彼女と別れられるのか?」
通いなれた浜辺から主人公の家までの道のりがとても遠く感じます。
彼女のことが頭から離れない
砂浜駆け抜ける 君の後ろ姿
ちょっと待っていかないで 手をのばしたらまだ届くかな
きっと同じはずだよと
ぎゅっと抱きしめたい
出典: Chasing hearts/作詞:miwa 作曲:miwa
家についた主人公は、無言でベッドにころがります。
「少し疲れた…」
静かに目を閉じると、いつのまにか主人公はあの浜辺にいます。
主人公の目の前を走る彼女の後ろ姿。
必死で彼女の名前を叫ぼうとします。
しかし声をだしたいけれど、なぜか言葉がでません。
主人公のすぐ近くに彼女がいます。
彼女に手が届いたならば、今の気持ちを伝えたい。
「俺も君もまだ大好きだろ」
手が届けば彼女を優しく包みたい。
あと少し。
そこで手を伸ばす主人公が見た光景は、彼女ではなく自宅の部屋の天井。
いつのまにか眠りについてしまったようです。
これからも変わらないよ
あなたは知らず知らずに、彼と同じ口グセを話すようになった経験ありませんか?
友達とおしゃべりしている途中で、ふいにそのことに気づくととても幸せな気持ちになります。
「いつのまにか彼を心から受け入れていたんだな」
なんて感じられて嬉しいものですよね。
ここから「Chasing hearts」の歌詞で、とうとう終盤に突入します。
あなたも最後まで、存分に妄想を楽しんでください。
彼女が自分の一部に
君の口グセが 僕の口グセになって
君の歩く速さが 僕の歩幅になってたんだ
今気づいた こんなにこんなに大きな気持ち
君がいるなら ただそれだけで…
出典: Chasing hearts/作詞:miwa 作曲:miwa
主人公が同僚や友達にいわれてはじめて気づいたことがあります。
「お前、なんかしゃべり方変わったよな?」
主人公は全く意識していなかったので、いわれたことにビックリします。
話した内容をよく思い出すと、主人公は納得しました。
そう、彼女の口グセがいつのまにか主人公の口グセになっていたのです。
「そういえば…」
主人公が思い出したのは口グセだけではありません。
彼女と付き合う前と、彼女と付き合ってからの歩幅が違うことに気づきます。
彼女を気づかい、彼女を見つめるために。
主人公の歩幅は付き合う前のそれと、まったく違っていたのです。
ちょっとしたこと1つとっても、彼女を思い出してしまいます。
こんなに大切な彼女。
主人公が感じることがあります。
「一緒にいたい...」
主人公は、彼女に気持ちを伝える勇気を持ちはじめます。
もう二度と君を離さない
裸足で駆け抜けて ふたりで笑いあった
ちょっとだけ振り向いて 遠い記憶に描いた未来
僕の目に映るもの 君の眼に映るもの
きっとそれはひとつだから
変わらないで
離さないで ずっと
出典: Chasing hearts/作詞:miwa 作曲:miwa
いつも2人一緒だったね。
浜辺で子供のようにはしゃいで、2人でいれる幸せを感じていたよね。
きまって浜辺に描く、僕たちのみつめる先は同じものだった。
このことは今でも変わらないはず。
主人公は自分の気持ちを確かめ終わると、静かにキーを持ち車に乗り込みます。
主人公が向かう先は、もちろん彼女の家。
彼女の家に向かう途中に主人公が思うこと。
「俺がみつめる未来には、必ず君がいる。」
「君にも俺がいたはずだろ、どうか変わらないでくれ。」
「もう二度と君を離さない」
彼の願いを乗せた車は、あと少しで彼女の家に到着します。
終わりに
いやぁ、「Chasing hearts」良い歌詞でしたね。
望んだ別れではない主人公の気持ちが、自分のことのように感じます。
あなたがもしハートの追いかけっこをしている途中なら素直になるのが一番です。
あなたが素直になるのか、彼が素直になるのか、時間の問題でしょう。
だって、なにげない仕草や口グセまでも2人一緒なのだから。
そんなあなたが彼との幸せを取り戻す勇気を持てますように!