嘘つきマシーンなのね
マジでとぼけるつもり?
図々しい顔してる もう呆れたわ

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

主人公のことを知らないという彼氏。

そもそも、他に付き合っている女性がいることを隠してた彼氏。

主人公はそんな噓で塗り固めた彼氏のことを「噓つきマシーン」と表現しています。

良心を痛めることなど全くなく、平気で噓を並べる様子はまるで感情のない機械のよう。

だから「マシーン」という言葉を使って表現しているのだと推測できます。

しかもこの彼氏、反省するどころか図々しい顔をして修羅場を乗り切ろうとしているのです。

そんなどうしようもない彼氏の姿を見てしまった主人公の心にもはや怒りの感情はありません。

主人公の心の中にあるのは「呆れた」という感情だけです。

最低な浮気男なのに愛してしまう

嘘つきマシーンなのね
やっと分かった正体
スイッチはどこにある 聞きたいけど
それでも 愛しているの

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

主人公はこの彼氏のことを機械だと思うようにしたいのでしょう。

機械だから平気で噓を話してしまう。

だったら、スイッチを押せばきっとその噓もピタリと止まるはず。

しかし、現実はそんな簡単に操作できません。

彼氏のとんでもない本性を目の当たりにした主人公。

この際、思い切って彼氏を降るのがきっと正解なのでしょう。

しかし、主人公はそれでもこの彼氏に対して好きな感情を抱いているようです。

だから決定的すぎる浮気の現場を押さえても、別れを切り出せません。

もしかしたら、この彼氏も主人公のそんな感情に気づいているのかもしれませんね。

だから、もし噓が主人公にバレてもすぐに許してもらえる。

この主人公が自分(彼氏)から離れていくことなんてない。

彼氏はそんな甘い考えを抱いていたからこそ「嘘つきマシーン」になったのでしょうね。

2番の歌詞

彼氏はヒールの折れたパンプスと一緒

ヒールの折れた
バンプス片方どこかに脱ぎすてるように
不誠実な男なんて燃えないゴミと同じ

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

どんなにお気に入りのパンプスだったとしても、片方のヒールが折れたら上手く歩けません。

この男性もそんなパンプスと一緒なのです。

どんなに見た目が良くて愛着があったとしても「噓つき」という大きな欠点があります。

そんな人とは一緒にこれから歩んでいくことなんてできない。

だから今ここで彼氏というパンプスを脱ぎ捨てるのが主人公にとってよいはずなのです。

主人公はそのことをちゃんと頭では分かっています。

しかし、どんなに頭で理解できたとしても心は思うように切り替えできないのでしょう。

心を鬼にすると決めた主人公

絶対あとで連絡を
してくるとは思うけど
もうどんな謝られても
許さない 甘えないでよ

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

修羅場を何とかくぐり抜けた彼氏。

もしかしたらこの主人公は、先ほどの彼氏の「知らないフリ」に付き合ってあげたのかもしれません。

だからそのことを説明するために、彼氏からきっと連絡が来るだろうと思っているのでしょう。

しかし、主人公は絶対に彼氏のことを許さないつもりでいます。

あれだけ酷い裏切り方をされたのですから、許さないといっているのも当然でしょう。

ここで彼氏を許して甘やかしてしまっては、きっと彼氏は心から反省なんてしてくれません。

彼氏を想う気持ちはあるようですが、それでも心を鬼にしようと主人公は決めたようです。

この彼氏は主人公に相応しくない

言い訳マシーンなんて
何の役にも立たない
都合の良いことを 言ってるだけ

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

どんなに心地よいことをいわれたとしても、噓ならば何の意味もない。

主人公はそのように思っているようです。

綺麗事だけを並べて相手をいい気分にさせる「噓つきマシーン」なんて主人公は必要としていません。

この彼氏は自分には相応しくないということをきちんと受け止めようとしているみたいですね。

それでも会いたい気持ちを抱いてしまう主人公

言い訳マシーンなんて
あの子にくれてやるわ
できないと分かってる 悔しいけど
それでも また会っちゃうの

出典: 嘘つきマシーン/作詞:秋元康 作曲:池澤聡

ここでいう「あの子」とは彼氏と一緒にいた見知らぬ女性のことでしょう。

噓ばかり並べる不誠実な彼氏なんて、喜んで他の女性にあげてやる。

そんな気持ちが爆発していますね。

しかし、ここで「できないと分かってる」という本音がポロリと出てきます。

どうしようもない彼氏だと分かっている。

他に女もいるのだから、その子にあげてしまうのが一番良い。

そう思っている一方で、彼氏に対する未練が捨てきれないのです。

彼氏から誘いを受けたら、きっとこの主人公はまた会いに行ってしまうのでしょう。

「好き」という感情は理性でどうにかできるものではないのです。