飛躍のきっかけとなった2ndシングル「コノ手デ」
新進気鋭のアニメシンガーとして、どんどん活躍の場を広げている暁月凛さん。
今や数々のアニメタイアップ曲をリリースしている彼女ですが、躍進のきっかけとなったのは2ndシングルの「コノ手デ」ではないかと思います。
人気アニメのエンディングテーマ!
この曲は人気アニメ「青の祓魔師 京都不浄王篇」のエンディングテーマソングに採用され、アニメの世界観とマッチした歌詞と彼女の力強い歌声が多くのアニメファンを虜にしました。
大のアニメ好きだという彼女自身も、以前からこのアニメの原作マンガに惚れ込んでいたそうで、より強い想いが込められた作品となったことは間違いありません。
今回は、そんな注目シングル「コノ手デ」を、いろいろな視点から掘り進めていきます!
作詞&作曲したのは憧れの人!
この曲の作詞・作曲を手がけたのは、人気VOCALOID曲「magnet」を作ったことでも知られる「minato」こと湊貴大さん。
そして、なんと暁月さんは長年湊さんの楽曲を聴き込んできたという熱烈なファンなのだとか!
今回の楽曲提供も、暁月さんからのオファーで実現したのだそうです。
憧れの人から曲をいただくという夢のような機会に恵まれ、彼女も相当気合いを入れてレコーディングに臨んだのではないでしょうか。
アニメの世界観を映し出す歌詞に注目
湊貴大さんが書いた「コノ手デ」の歌詞が、「青の祓魔師 京都不浄王篇」の内容に寄り添ったものであることも、この曲がアニメファンに広く受け入れられた理由の1つと言えるでしょう。
ここで、アニメの内容について少しおさらいしておきましょう!
主人公・奥村燐とその双子の弟・雪男は、神父・藤本獅郎に育てられ、修道院で暮らしていた。中学卒業から間もないある日、燐は「悪魔」の存在を知る。燐は悪魔の王「魔神(サタン)」が人間に産ませた息子であり、その力を継いでいた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/青の祓魔師#読み切り「深山鶯邸事件」
あまりアニメの内容に突っ込んでしまうとネタバレしてしまうので深くは語りませんが…
主人公の燐が「悪魔の子供」という時点で、普通の人間として生きていくのは難しく、さまざまな葛藤を抱きながら生きていかなければならないのだろう、と想像してしまいますよね。
このアニメは、まさに燐がその事実をどのように受け止め、進んでいくのかという物語なわけですが…
当たり前ながら順風満帆なストーリーではなく、自分の存在に疑問を抱いてしまうような辛いシーンもたくさん出てきます。
「コノ手デ」の歌詞は、そんなアニメのシリアスな世界観を表現するような内容になっています。
そうじゃない
求めるものは
強くこの手で掴もう
泣いたって変わらないなら
笑っても同じ そう思っていた
大事なものが守れないのは
弱い僕のせい そう思っていた
どうして?
いま ここに僕がいる理由は
誰が解らなくてもいい
そう 君がいれば
見境無く燃える焔(ほのお)
群衆が指をさす
僕はきっと強くなって
誰だって守り抜く
愛したひとを想い
闇をこの手で払おう
出典: コノ手デ/作詞:湊貴大 作曲:湊貴大
アニメファンにはたまらない歌詞
アニメや原作マンガを知っている方であれば、「ここの歌詞はあのキャラクターのことを考えながら書いたのかな?」など、いろいろと想像できる歌詞になっていますよね。
実際に、以前「コノ手デ」についてのインタビューで作詞者の湊貴大さんは「雪男」というキャラクターの気持ちを考えながら詞を書いたとおっしゃっていました。
「雪男」は、主人公である燐の弟であり、物語の内容にも深く関わってくる準主人公的な存在のキャラクターです。
インタビューでは、湊さん、暁月さんともに雪男が最も好きなキャラクターであるというお話もされていました。
燐はどちらかというとガーッと突っ走るタイプの性格なのですが、雪男は正反対で物事を深く考えるタイプなので心の中にいろいろと抱え込んでしまうことも多いのでしょう。
そんな風にさまざまな葛藤を抱えながらも、自分を信じながら困難に打ち克っていく。そんな意味合いが込められた歌詞のようにも感じられます。
そしてこの歌詞がメロディや暁月さんの歌声と合わさることによってより力強さを増し、強烈な印象を残す1曲となっています!