林部智史とは?
この若さで紆余曲折(うよきょくせつ)ありすぎる!
1988年生まれ、2018年にちょうど30歳になるという彼は、山形県新庄市出身です。
バスケットボールが得意だったことから、高校はバスケットボール強豪校へ入学することを決意するも、失敗。その後1浪して高校入学を果たした後、バスケットボールで国体に出場します。
ここで、目標を達成するためにはどんな艱難辛苦(かんなんしんく:苦労のこと)にも耐えて成功をつかむことを実感したのでしょう。
その後もまだ人生の逡巡(しゅんじゅん)は続きます。
高校卒業後、看護専門学校に入学するものの、実習途中でうつ病を発症。当時受け持っていた患者の突然の死を受け入れきれなかったことを、後に振り返って告白しています。
うつ発症後は、お決まりのように引きこもり生活を経験。その後、アルバイトをしながら放浪の旅に出るという恐ろしい展開になります。
言うなればここではまだ自分探しのラビリンスに迷い込んだまま。自分の目指すべき道がまだ見えていないのです。
放浪の旅先で出会った道しるべの言葉
自分探しの旅の途中、アルバイトをしていた北海道のホテルで、友人から声の良さと歌のセンスを褒められ、その声を持ちながら、歌手も目指さず放浪の旅の途中にいる彼をもったいながったことから覚醒します。
目標が定まると、結構強いのが彼の持ち味。新聞奨学生として懸命に働きながら、ESPミュージカルアカデミーヴォーカルコースを首席で卒業。
歌手になるべくオーディションを受け続けるも負け続け、なかなか日の当たる場所には行けず、悩み続けます。
歌手を諦め東京ディズニーシーでキャストとして働く事もありました。それでも諦めきれず、フツフツと湧き上がる未練がましい思いから運命の番組に出会います。
それが「THEカラオケ★バトル」です。
「THEカラオケ★バトル」で念願の歌手に
テレビ東京系『THEカラオケ★バトル』(ザ・カラオケ・バトル)は、2014年4月から放送されている歌番組・バラエティ番組です。番組そのものがカラオケボックスの一室を思わせる体裁のスタジオ。
そこでカラオケ大会を開催し、精密採点のカラオケマシンが判断した得点によって、歌のプロ、アマチュアを問わず、出場者の中から優勝者を決めるという趣向のもの。
彼はこの番組でほぼ常連のような形で出演し、それが縁でボイストレーナーとしての職も得ていたのですが、そこで毎回決勝を前に敗戦する自分に背水の陣をひきます。
2015年大会で負けたら今度こそ歌手への夢を絶つ!と。そして臨んだ2015年の『THEカラオケ★バトル』。番組史上初となる予選、決勝連続100点満点をたたき出し完全優勝を果たします。
そしてようやく2016年に歌手デビューを果たすのでした!
デビュー曲『あいたい』について
ようやくつかんだ歌手への切符。デビュー曲がこの『あいたい』でした。林部智史自身が作詞し、作曲は七海光が担当しました。
歌詞は彼自身の体験も踏まえているのか、会いたくても会えない切なさがヒシヒシと伝わってきます。メロディーは林部智史の透き通る歌声を余すところなく表現できるように作られています。
ちなみに彼の声、稀代(きだい)のクリスタルボイスと称されているのですよ。
2016年2月リリースされたシングル『あいたい』は、発売されるや「今、もっとも泣ける歌」として大きな話題となりました。
その年の末には『日本レコード大賞新人賞』、『日本有線大賞新人賞』を受賞するほどのロケットスタートとなりました。
アルバム『I』について
アルバム『I』は、CDオンリー盤、CD+DVD盤があります。収録されている内容は以下のとおり。
【CD収録曲】
01.晴れた日に、空を見上げて
02.この道(アルバム・バージョン)
03.誓い
04.憂いうた(アルバム・バージョン)
05.迷子のお知らせ
06.光へ
07.この街
08.オレンジ
09.ほころび
10.運命の人
11.僕はここにいる
12.だきしめたい
13.あいたい
出典: https://www.amazon.co.jp/I-DVD%E4%BB%98-%E6%9E%97%E9%83%A8%E6%99%BA%E5%8F%B2/dp/B076ZZ4F38