「未来へ」について
1998年6月発売の2作目のシングル
「未来へ」は、1998年6月発売のKiroroの2作目のシングルです。
インディーズ時代にすでに発売されていましたが、メジャーデビュー2作目のシングルとして発売する際には「天気がいい朝」にカップリングが変更されました。
松任谷由実の「卒業写真」と同じように、「卒業ソング」として知られています。学校の授業でこの曲を知ったという方も多いのではないでしょうか。
母親への愛情と未来への希望を感じさせる、思わず胸が熱くなる名曲です。
アルバム「長い間 〜キロロの森〜」に収録
「未来へ」は、Kiroroの1枚目のアルバム「長い間 ~キロロの森〜」に収録されています。
「未来へ」と同じように人気の高い1作目のシングル「長い間」も収められているアルバムです。
また、はじめてのベストアルバム「Kiroroのうた1」にも収録されていますので、この曲の他にもKiroroの歌を聴きたいと思った方はぜひチェックしてみてください。
シングル以外の曲や、書き下ろしの曲も含まれていますので、すべてのオリジナルアルバムを持っているファンの方にもおすすめです。
「未来へ」にまつわる感動秘話とは
「未来へ」が生まれた背景には、母親への感謝の気持ちがあります。その感動秘話について紹介します。
Kiroro結成前にできた曲
「未来へ」は、ボーカルの玉城千春がKiroro結成前の中学3年生の時に作った作品です。
彼女が生まれてはじめて作詞作曲を行ったという記念すべき曲と言われています。そのもととなっているのが、母親とのあるできごとだったそうです。
この曲がきっかけになって、彼女は歌手を本格的に志すようになります。
母親への感謝の気持ちを込めた曲
玉城千春が学校から帰ると、パジャマ姿で病床に苦しむ母親がいました。そのような母親の姿を見るのは、生まれてはじめてだったそうです。
そのため、彼女は母親がいなくなるかもしれないという不安を感じました。
母親は幼い時から彼女の歌をほめ、いつも応援してくれていたといいます。そんな母親に対して、彼女ができることは「歌を作ること」だと考えました。
普段は素直に口にすることができない母親への感謝の気持ちを、歌にして伝えようとしたのです。
そして作り上げた「未来へ」を聴かせると、母親は「よくできたわね」とほめてくれました。実は、母親は風邪を引いただけですぐに元気になったそうです。
子供のかわいらしい早とちりなのですが、その時の彼女の気持ちを考えると目頭が熱くなりますよね。子供がいる方からすると、それはなおさらよくわかるのではないでしょうか。
この曲がなければ、歌を唄っていないだろうと後に語るほど、彼女にとっては大切な曲なのです。
気になる歌詞の内容を解説
そんな、Kiroroも思い入れの強い「未来へ」の気になる歌詞について、詳しく解説していきます。