「Kisses and Kills/THE ORAL CIGARETTES」を全曲解説！試聴動画あり

最後のこの曲『ReI』。

この曲はヴォーカルの山中拓也の想いがきっかけとなり、やがてメンバーに飛び火し出来上がった曲です。

この曲をスタートと考え、THE ORAL CIGARETTESは「ReI-project」を立ち上げる事になったんです。

筆者はこの活動に痛く感動を覚えました。

楽曲の『ReI』の意味は、メンバー鈴木重伸が言った「Re:I(リ・アイ)」って読めるという言葉から。

意味は自分の再生という事。

それピッタリだ！という意見で一致し、漢字表記「零」から「ReI」に変えたそうです。

震災などで、復興に向けて頑張っている人達に向けてホントにしっくり当てはまる良い題名だと思います。

丁寧に作られた楽曲だというのが分かります。

ここは冒頭の部分なのですが、MVを観ていただければ分かるように最初は山中拓也の声とギターの音だけです。

ここは自身でもこだわった部分でしょう。

流した涙は同じでも、全く意味の違う涙。

途方に暮れて、全てのものが一瞬にして”無”になったあの日。

それも頑張って生きている今となっては、もうずいぶんと記憶の向こうにあります。

皆前だけを向いて力いっぱい生きているんですね。

本当に辛い出来事に遭遇したけど、もうそれも記憶の向こう。

いつまでも下を向いてなんかいません。

どんどん時は進んで行きます。

復興が進みつつある場所で、自分が歌を届けられる日が来ることを願っているのでしょう。

前でも書きました通り、THE ORAL CIGARETTESは「ReI-pyoject」という活動を2017年11月から始めています。

これはね、どこかへ限定した活動って訳じゃないんです。

きっかけは「南相馬」という事ですけど、日本中のいろんな事件や災害を背負ってしまった人達へっていう活動だというんですね。

まずはこの歌で、そんな色んな事を背負っている人に元気を与える事が出来ればっていう気持ちが”無料配信”という形になっただけの事。

この楽曲で一人でも多くの”心”を救う事が出来たらと考えているんですね。

かといって、チャリティーソングではないんです。

皆に配って、この曲で元気出して！ってただそれだけなんだそうです。

そんな人がこんな若いアーティストの中にいると思うと、今の日本ってホント捨てたもんじゃないなって思います。

筆者も実は被災者でして、震災からはずいぶんと時が経ってもう記憶も薄まりつつあります。

だけど、iPhoneから防災のブザーが鳴るたびに、地震で地鳴りがするたびに、やっぱりあの日の記憶は嫌でも蘇ります。

今は筆者も周りも、もうあの時の事は昔の出来事に変える事が出来ていますけどね。

兎にも角にもこのTHE ORAL CIGARETTES。

去年から今年、今年から来年が勝負の年だと考えている様です。

もう一つ、他のバンドより飛びぬける”何か”を求めて。

メンバー達のコメントなんかを見ていると、個々の役割分担がきちんと出来ているんですよね。

今回のアルバム『Kisses and Kills』においても、殻を破ろうと奮闘する者もいれば、”らしさ”をキープしようって思ってるメンバーもいたり。

確かに楽曲を聴いていくと前作と今作の明らかな違いに気付きます。

メンバー内で色々と試行錯誤しながら綿密な計画を沸々と立てているのでしょう。

今年のロッキンジャパンもTHE ORAL CIGARETTESはメインステージで暴れまくりますよ～♪

筆者は今年も非常に楽しみにしているんです♪

去年と今年でこのTHE ORAL CIGARETTESはどんな風に変貌を遂げたのか、この目でしっかりと確認してきたいと思っております！

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