藤本美貴【ロマンティック 浮かれモード】歌詞の意味を考察！あなたもロマンティックに浮かれちゃおう♪

連絡先をもらった瞬間から、胸の中はトキメキとドキドキでいっぱいです。

見慣れた景色も色づき、道端に咲いている花でさえも鮮やかに見えるでしょう。

片想いだと思っていた相手からアプローチされるとそれほどテンションが上がるのです！

しかし、あからさまに喜ぶ姿を見せるのは恥ずかしい。

加えて、はしゃぎすぎて「彼」に引かれてしまったらせっかくのチャンスを逃してしまいます。

おしとやかにメモを受け取って、さらっとその場を去るのです。

こんな対応なら「彼」の方も「どう思われたのかな？」とドキドキしますね！

仕事もしくは学校の帰りの出来事だったのでしょう。

帰り道はいつもより回転数を上げてペダルを漕いだはずです。

早く「彼」と連絡をしたい、と胸の高鳴りが増していきます。

しかし、ちょっぴり不安な気持ちもあるのです。

連絡先を渡されて浮かれているけど本当に私を気に入ってるのかな？

もしかしてただのイタズラじゃないのかな？

あまりに突然幸せなことが起こるとつい疑ってしまうことがあります。

ワクワクとハラハラで自転車はさらに加速します。

急ぎ足で帰宅しメモを見てみると、電話番号以外にもメッセージがありました。

それを読んだ瞬間にモヤモヤが晴れていったのです。

「9時に連絡して」と自分の都合の良い時間を指定するということは、ゆっくり話がしたいということ。

本当に自分のことを気にかけてくれているんだ、と信じられますね！

家に着いても9時になるまでドキドキです！

この「ドラマ」には2つの意味があります。

いつも楽しみにしているテレビドラマが9時に始まるということ。

そして、自分の恋のドラマが9時の電話によって始まる気配がするということ。

決まって観ているテレビドラマは日常の一部です。

それが始まるのと同じ9時に「彼」に連絡するという特別なイベントが起こる。

何気ない日々が突然大きな変化に見舞われる、恋愛系テレビドラマでもよくある展開です。

「現実でもこんなことが起こればいいのに」と思ってストーリーを楽しんでいる人は多いでしょう。

しかし、今回はまさしく自分がドラマの主人公なのです！

恋のドラマの主人公になったとはいえ、あまりに突然で準備などできていません。

「電話したら何を話せばいいんだろう？」と考えても、教えてくれるシナリオなどないのです。

そもそも「彼」ときちんとお話するのは初めてなのですから、緊張してしまいます。

「早く9時になればいいのに！でもどうしよう、ちゃんとお話できるかな…」

携帯電話片手に部屋の中をそわそわ動き回っていることでしょう。

もう片方の手には「彼」からもらったメモを握りしめて。

秒針まで見逃すまいと忙しなく時計を気にしている様子が目に浮かびます。

運命の時間が刻一刻と迫ります。