アメリカのライブ用に書かれた英語の歌詞

【シャネルズ】「ランナウェイ」歌詞を解釈!英語Ver.との違いを楽しみたい♪ロマンティックな逃避行への画像

アメリカ・ロサンゼルスのライブハウス『ウィスキー・ア・ゴーゴー』でライブを行う際に「ランナウェイ」を披露するため、湯川れい子によって英語バージョンが作詞されており、アルバム『LIVE AT WHISKY A GO GO』に収録されている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ランナウェイ_(シャネルズの曲)

英語バージョンの歌詞はメロディに乗せるために日本語とは少し内容が違います。

全体的に言葉数が多く、具体的な表現になっているのが特徴。

Runaway, (Runaway) won't you please take my hand
Faraway, (Faraway)to a beautiful land(wow wow wow)
The wind is calling us,telling us to break away
Oh my sweet, sweet darlin' runaway(runaway)

出典: ランナウェイ/英詞:湯川れい子 作曲:井上忠夫

和訳】 ランナウェイ(逃げる)、俺の手を取ってくれないか

ファラウェイ(遠く)、美しい土地へ

風が俺たちを呼んで、逃げるように告げている

ああ、かわいい、かわいこちゃん、逃げるよ

Aメロです。

日本語の歌詞では2行目の「連れて」を英語では「Faraway」にしています。

「Runaway」と「Faraway」で韻を踏ませているのが分かるでしょう。

ここは英語ならではの表現

日本語の歌詞よりも彼女の境遇や二人の関係がより分かる内容です。

最後の部分は彼女に対する愛おしさが、ひしひしと伝わってきますね。

Don't you think we've had enough of this dirty town
There ain't nothing here for you and me
Let's leave it all behind, you're only lonely girl
Now's the time to break away and be free
(poppi doowap doowap)

出典: ランナウェイ/英詞:湯川れい子 作曲:井上忠夫

和訳】 この薄汚れた街はもうたくさんだって思わないか

俺たちにとってここには何もない

全部残して出かけよう、一人ぼっちの寂しい娘

抜け出して自由になるのは今だ(パッピデュワデュワ)

 Bメロ。

この街で彼女は孤立した存在のようです。

男の口ぶりからして、彼はよそ者のような感じがします。

日本語と同じくBメロのあとに2番でAメロのリフレインになりますが英詞は省略します。

日本語と英語の歌詞がどう違うか

英語だとより強い表現になる

【シャネルズ】「ランナウェイ」歌詞を解釈!英語Ver.との違いを楽しみたい♪ロマンティックな逃避行への画像

There's a place I know some where, up around the bend
Where the people treat you nice'n' kind(Oh yeah yay yay yeah)
Come on baby, take a chance, let's leave this lonely town
In the end you know it's just you and me
(poppi doowap doowap)

出典: ランナウェイ/英詞:湯川れい子 作曲:井上忠夫

和訳】 曲がり角を行けば、どこか俺の知ってる場所がある

お前を快く親切にしてくれる人たちがいる

さあ来いよ、やってみよう、このうら寂れた街を離れよう

とどのつまりはお前と俺だけだって分かってるだろ

日本語の歌詞と同じく2番のAメロから間奏を挟んでこのBメロになります。

最後は日本語バージョンと同じくAメロで締め。

なお、nice'n' はnice andで、メロディに合わせるため短縮形にしてあるのでしょう。

この街ではないどこか他所に自分が知っている土地がある。

彼がこの街で生まれた人ではないことが強く示唆されています。

彼女を駆け落ちに誘う言葉もより強く激しく伝わってくるでしょう。

日本語の歌詞に比べると明らかに単語の数が多いです。

これでよくこのメロディに歌詞が合うなと思うかもしれません。

日本語は短い言葉の単語で意味を言い表せます。

それに対して英語は「beautiful(8文字)」、「うつくしい(5文字)」。

この様に文字数が多くなります。

加えて日本語は一つの言葉に広い意味が含まれますが、英語は具体的にはっきりと表現するのです。

そのため、どうしても文字数が多くなってします。

日本語歌詞の持つイメージをどのように英語に移し替えるか。

英語の歌詞も手掛けた湯川れい子も、さぞ大変だったことでしょう。

歌詞が日本語と英語の2バージョンある曲はそう多くはありません。

言語が違えば表現の仕方も異なります。

「ランナウェイ」は日本語と英語の歌詞を比較して楽しめる良い例でしょう。

デジタルポップとアカペラのカバー

BENI

2013年にリリースされた24枚目のシングル「さつきあめ」のカップリング曲。

MVの1シーンには鈴木雅之がゲストで出演しているので探してみてください。

リズムが打ち込みのデジタルサウンドになっています。

バックボーカルのドゥー・ワップはシャネルズとは違う形で入っているので要注目。

BENI鈴木雅之はデュエットでも「ランナウェイ」を歌っています。

tama from Chagra

【シャネルズ】「ランナウェイ」歌詞を解釈!英語Ver.との違いを楽しみたい♪ロマンティックな逃避行への画像

70年代後半から80年にかけてのJ-POPをカバーしたコンピレーション・アルバム

様々なアーティストが懐かしの名曲をカバー。

その中に4人組コーラス・グループCry&Feel itの元メンバーによるカバーが収録されています。

アカペラだけのバージョンで、ドゥー・ワップな感じがより強調されたカバーです。