ピッキング方法の正解とは

今まで、左手のフィンガリングについての事について読んで頂きましたが、次は右手のピッキング方法について、書いていきたいと思います。 初心者の方の質問によく有る質問、それは。 ピックの持ち方の正解は? というもの。 これについては正直な話、正解というものは非常に曖昧なものになってきます。 しいて言うならば、自分の腕が痛くなったり、怠くなったりしない持ち方。 ピックが床に落ちてしまわない持ち方。 この二つではないでしょうか。

これは、私の持ち方。


至ってベーシックな持ち方なんですが、個人的にはこれが一番安定してピッキングできる持ち方です。


色んなギタリストを調べてみて、その人のピックの持ち方を注目してみるのも、面白いかもしれません。

では、実際にどの様な弾き方が良いの?

ピックが持てたところで、実際に弾けないと…


そう思ったあなた、大正解です。


ピックの持ち方を解っても、その持ち方を生かせないと意味がありません。


では、最初にどの様な事を心がけたいか?


というのを、書いていきます。

先ずは、疲れない事

これが、一番重要かもしれません。


速いフレーズや、細かいフレーズであればあるほど力がギューッっと入って持久力というものが落ちてきたりするものですが、そうすると、一曲弾くうちに腕が棒のようになって動かない。


ライブをしたいと思っている方は、そこで一曲だけ演奏…という事はあまり無いかと思います。


では、疲れないピッキング方法とは?


よく、手首を使ってピッキングするんだよー。


なんて事をよく耳にしますが、実際の所手首だけを使って弾くと一瞬で疲れてしまいます。


少し難しい言い方ですが、手首を柔らかく動かせるように腕全体でピッキングするイメージ。


そう考えると、肩から指先までのどこかに要らない力が入っていると上手くピッキング出来ないことが解るはずです。


曲に合わせて体を動かしながら、リズムを取りながら弾くことをお勧めします。


これが大事な事で、何も体を動かさずに弾いた時と動かしながら弾いた時、全くもって違います。


一度比べてみて下さい。


私は練習する時、人に見せられないくらいノリノリで、場所は完全に武道館(笑)

ガツン、ガリガリガリ…は基本的に禁止

皆さんは、大きい音出したいと思ったことありますか?


私は大きい音大好きです。


大きい音を出そうと思って、ピックを握りしめ、ズギャギャギャギャ!!


アウトです…。


根性で弾く事も場合によりけりもちろん有ります。


ですが、これはピンポイントで根性を出す。


又は気持ちと顔は根性を出して、身体的には至ってしっかりとコントロールしている。


のどちらか。


大きい音を出す、音圧のある音を出す方法は、力ではありません。


それは、ピックのしなりをいかに上手く使うかという事です。


力んでピッキングをしてしまうと、ピックが弦に当たった時のアタック音の要素が増えすぎて、実際の弦を鳴らした音が薄くなってしまう傾向にあります。


これが、俗に言う抜けない音。


聞いている人に届きにくい音となってしまいます。


これは非常に感覚的なことになってしまいますが、そうならない為の練習法の一つとして、薄めのピックを使ってゆっくりとピッキングしてみましょう。


弦に当たる時、ピックがゆっくりしなっていく感覚が掴めると思います。


これは、コードを弾く時も単音を弾く時も練習法としては同じ事で、複数音を弾くか、単音を弾くかの違いだけです。


ピッキングの基本は、弦のしなりを感じながら弾く。


細かいフレーズや速いフレーズであればあるほど重要になってきます。


因みにこれは、ピッキングの強弱、音のコントロールにまで役立つ便利な方法で、スムーズにフレーズ運びが出来るようにもなります。


という事は、良い音で大きい音が出せる様になるという訳です。


ピッキングのキモはここにあります。

終わりに

とにかく楽しんで下さい!

これまで、初心者の方に向けて、本当に重要な事をピックアップして書いてきました。 それでも書き足りない位で、ほんの一握りの事に過ぎません。 私も未だに、新しい発見や再確認させられる事柄も多く、日々精進だなと考えさせられることもしばしば…。 しかしながら、この記事を読んで頂けた方に忘れてほしくない事、そして私自身も忘れたくない事、それは。 心から楽しむという事です。 基礎的な練習は、地味で頭を抱えざるを得ないことかもしれません。 そればかりでは、楽しくないと思う方も多い筈です。 毎日少しでもいいので実行してみて下さい。 暇つぶし位に考えてもらえれば結構です。 気持ち的にも、身体的にも無理なく充実した音楽ライフをとにかく楽しんで下さい。 それが一番の上達の秘訣です、間違いありません。 では、また何処かでお会いしましょう!!

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