【Acid Black Cherry/君がいるから】歌詞解釈！yasuが特別と語る曲の神髄に触れよう

死んだように眠るという表現は現実逃避を表していると考えられます。

声を失くした恐怖からの逃避。

現実から目を背ける内に、自身の存在意義がぶれていってしまう。

これからどうなってしまうのか、今後も歌い続けることは出来るのか。

にっちもさっちもいかなくなった自分を見つけてくれたのは「君」。

ファンのおかげでぶれた道を再認識出来た。

そう歌っていると考えられます。

この歌詞に描かれている声を失くした自分。

実はこれは比喩や婉曲表現ではなく事実だったのです。

yasuはJanne Da Arcでの活動中に声帯のう胞を発症しています。

こののう胞は良性の腫瘍であり命に別状はありません。

しかし発症すると声がれが強くでるなどの症状が現れます。

ボーカリストの楽器は声です。

声の質が急激に、そして自分の意図しない方向へ変化してしまうことは、アイデンティティの喪失を意味します。

ボーカリストyasuがyasuではなくなってしまう恐怖。

そんな恐怖と闘わなければならない期間が、確かにyasuにはあったのです。

結果としては手術による切除により、yasuは声質という意味での「声」を失わずに済みました。

その頃の不安やファンの声援に支えられた経験などが、歌詞に強く表れた部分と言えるでしょう。

この部分の表現は特に気になります。

悲しみ、苦しみが強調された歌詞。

活動内で良いこともたくさんあったはずです。

しかしあえてネガティブな部分に焦点を当てています。

考えられるのは、特にファンに支えられた辛い時期を強調することで、より感謝を大きく表すため。

もう1つはJanne Da Arcの活動を振り返った時に、どうしてもネガティブな部分が思い浮かぶため。

その他さまざまな解釈が出来ますね。

筆者は活動休止直後の作詞ということもあり、挙げた2つの内、後者の解釈で見ています。

振り返るとあっという間だった今までの音楽活動。

1つの節目ということもあり、改めてここで“ありがとう”をファンの皆へ・・・。

壮大な大サビへ繋がります。

ファンの笑顔の為に、自分は歌っている。

ファンの望みを叶えるために、ライブではなるべく近くに行こう。

イベントではファンと出来るだけ交流しよう。

ファンの誰かが歌詞やメッセージに疑いを持つなら、何度でも伝えよう。

そんなyasuの信念が歌詞に表れています。

声が枯れるという表現はある種ありふれたものです。

しかし、先述の声帯のう胞を患っていたyasuが歌うことで、とてもソウルフルに響きます。

自分の声が聞こえてるか、届いているか、疑問符には何か意味を感じてしまいます。

「声が枯れるまで」と疑問符の対比が、治した声がちゃんと届くか、そんな少しの不安に見えますね。

 最後の1文はこの曲を総括する言葉になります。

温かみを感じる歌い回し含め、心からの感謝が耳から脳に染み渡ります。

ファンからすればこの1文は、真の意味で最高のプレゼントとなりました。

いかがでしたか？

アコースティック1本の伴奏とyasuの歌声は、ファンでなくても涙を誘うでしょう。

Acid Black Cherryは2015年にも「ABC Dream CUP」を開催しています。

企画されたフリーライブでは動員数8万人を予定していたものの、最終的には10万人を動員しました。

どんどんパワーアップしていること分かるAcid Black Cherry。

今後もファンへの感謝を忘れることなく、「君がいるから」は歌われ続けていくでしょう。

Acid Black Cherryは他にも独特な世界観が特徴の曲が沢山あります。

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より深く、彼らが生み出す世界に入り込めますよ。