「Prologue End」ってどんな曲?
壮大なバラードナンバー
「Prologue End」はピアノの静かな音色から始まります。
Aメロ、Bメロまではピアノ伴奏とボーカルのみで語りかけるようです。
1つ目のサビになると一気に盛り上がり壮大さを感じさせてくれます。
神聖な場所にいるようなそんな気分になれるメロディー。
終始ピアノの音色がメインとして聴こえてくるので心地よさも感じることができます。
この後解説していく歌詞を見てもわかるように、これから幸せになろうとしている前向きな楽曲です。
まさに結婚式で流したいような、友人の結婚式などで流れていたら確実に泣ける一曲。
アルバムの最後に収録されていることから、ファンに対して歌っていると考えても素敵ですね。
もし、大切な人に歌ってもらえたらと考えて「Prologue End」の歌詞が持つ意味を考えていきましょう!
前を向く事が出来なかった日々を変えてくれた「君」という存在
人は傷つき傷つけられて生きていく
今までに大事なモノを いくつ失しただろう
気づかない内に誰かを 何度傷つけただろう
出典: Prologue End/作詞:林保徳 作曲:林保徳
この世に生を受けてから人は何度も何度も傷つき傷つけ合います。
立ち直れないようなことから、寝たら忘れるような事まで…。
恐らく、物心ついた時から今まで誰も傷つけたことがなく傷ついたことも無い人はいないでしょう。
そうやって生きていくのが人間です。
そして今この瞬間からも傷つけてしまうことがあるかもしれませんし、傷つく事もあるでしょう。
自分が意図していない事で、誰かを傷つけてしまうこともあります。
その数を数えている人は恐らくいません。
そしてこれからも数えていくことはないでしょう。
傷つけられた分強くなれる気がしますし、傷ついた分人にやさしくなれると言いますね。
そうやって人は成長していくのでしょう。
「七つの大罪」
人は生まれた時から 罪をくり返す運命だとしたら
僕の過ちも 同じようにくり返すのですか? この苦しみも…
出典: Prologue End/作詞:林保徳 作曲:林保徳
きっと二度と味わいたくないような苦しみを体験したのでしょう。
そういった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
「七つの大罪」という話をご存じですか?
- 傲慢
- 憤怒
- 嫉妬
- 怠惰
- 強欲
- 暴食
- 色欲
人間が生きていたら感じる欲や感情達です。
犯罪はこの7つの感情から引き起こされるものといわれています。
そして生きていたら必ず「七つの大罪」の感情達に翻弄されてしまう。
「七つの大罪」をこの歌詞の「罪」として考えるとわかりやすいかもしれません。
疑問を投げ抱えている相手は誰…?
過去はいつか消えますか?
僕は強くなれますか?
時に泣いてもいいですか?
君との出会いが 僕を変えたよ
出典: Prologue End/作詞:林保徳 作曲:林保徳
この歌詞の問いは一体誰に向けてのものなのでしょうか。
未来への自分に問いかけているのか。
「神様」に問いかけているのか。
「君」という大切な存在に問いかけているのか…。
苦しくて辛い経験をした過去も、弱かった自分も、涙をこらえていた日々もすべて受け入れてくれる人。
それが「君」なのでしょう。
人間は1人では生きていけません。
そして、自分を変えてくれるのは自分ではない誰かである場合もあります。
荒んだ人生を歩んでいたのに、ある日1人の人と出会い、その人が大切な人と思える。
これだけで人の人生を変えてしまう事があるのです。
きっとそんな「大切な」存在に出会えたのでしょう。
yasuさんの視点で考えると、それはAcid Black Cherryのファンの事かもしれませんね。
人間は誰でも苦い過去や、弱い自分、素直になれない自分を持っていると思います。
それは誰にでも話せることではありませんし、誰にでも見せられる姿ではありません。
でもずっと抱えて生きていくことはできません。
いつかは誰かと共有できる日がくる。
そう信じて生きていたら少しは楽になるのかもしれませんね。
そんな事を不意に感じた歌詞でした。