「少女の祈りIIIについて」

【少女の祈りIII/Acid Black Cherry】続編なのに”スリー”の訳は?!歌詞の意味も!の画像

シングル「少女の祈りIII」

今回紹介します「少女の祈りIII」は、Acid Black Cherry(以下、ABCと記載)の10枚目のシングル曲です。

カップリング曲の「上・京・物・語」は、シャ乱Qのカバーです。

初回限定版には、MVとオフショットが収録されたDVDが付属されていました。

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アルバム「『2012』」には別バージョンで収録されています。

シングルより後発となるサードアルバムの「『2012』」には、「少女の祈りIII〜『2012』ver.〜」として収録されています。

このアルバムのブックレットには、オリジナルストーリーが展開されています。

この中に出てくる少女は3つのお祈りをしています。

この曲のタイトルⅢはその三つ(または三つ目)の祈りか!と思いきや、全然違いました。

ただ微妙にリンクはしているようにみえます。

興味のある方はチェックして見てください。

続編なのにIIIの訳は?!

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「少女の祈り」について

本題に入る前に、軽く触れておきましょう。

「少女の祈り」は、アルバム「BLACK LIST」の2曲目に収録されています。

こちらはシングルとしてのリリースはなく、MVも存在しないようです。

IIIの訳

そして、何故IIを飛ばしてIIIになってしまったのか?

それは「少女の祈りII」という歌詞が存在しているからです。

「少女の祈りⅡ」を書いている時期に、yasuの中でその歌詞の内容とほとんど同様の事態が起こってしまったのです。

具体的には、yasuの知り合いの女性が自殺してしまったというもの。

yasuが書いていた歌詞と内容がリンクするなんて、なんという偶然でしょうか。

yasuの気持ちを考えると言葉が出ません。

その女性への哀悼の意味で歌詞を書くなら、同様の内容よりも別の作り話にしたほうが良いという判断をしたそうです。

そこで出来上がっていた歌詞を「少女の祈りⅡ」としてリリースせずにおき、新たに書き上げたものを「少女の祈りIII」としてリリースしたのでした。

歌詞の意味

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最初に死のうとしたのは 女(14)になった年の10月
でもね 私ってバカだからさ わからないんだ
命の重さとか生きる意味 ママもあいつも大嫌い

出典: 少女の祈りIII /作詞:林保徳 作曲:林保徳

主人公は、生きる意味や大切さがわからなかった為に、その辛さから逃れようと自殺を図ってしまいます。

あいつとはこの時点でのカレのことで、ママと同様に主人公を捨てた人物です。

狂ったみたいに嫉妬して暴れて また浮気して
乱暴でも抱かれる度 愛されてる気がしたんだ
なのに子供ができた途端 ママみたいに逃げていった

出典: 少女の祈りIII /作詞:林保徳 作曲:林保徳

たとえ乱暴でも愛を感じることができた、もしかしたらその瞬間はカレ(さっきとは別の)も愛してくれていたのかもしれません。

しかし子供ができた途端逃げていってしまうということは、やはり薄っぺらな愛情か、さもなくば身体だけが目的だったのでしょうか。

ただ、身体だけが目的なら狂ったみたいに嫉妬することはないと考えられる為、単純に情緒が未完成な相手だったと推測できます。

肩を持つ余地はなさそうですが。

浮気もしてますし、むしろ逃げていってよかったかもしれないですよね。

そして捨てられると過去が蘇り、ママが逃げていったのを思い出します。

完全にトラウマです。

流れた痛みに かすかな悲鳴をあげ“生命(いのち)”に触れた
それは小さくて やけに温かくて
胸の十字架が夜を照らした

出典: 少女の祈りIII /作詞:林保徳 作曲:林保徳