モーニング娘。’20【LOVEペディア】
トリプルA面シングルに収録
15期メンバーが加入しリリースされた、「モーニング娘。'20(トゥーゼロ)」のシングルCD。
収録されたのは『KOKORO&KARADA/LOVEペディア/人間関係No way way』でした。
今回取り上げる【LOVEペディア】は、なかでも新加入の3人の初々しい可愛さがいっぱいの1曲。
また、このシングルCDには初回生産限定盤と通常盤が存在。
特典として、初回生産分にはDVDが付属されました。
また、トレーディングカードもそれぞれに封入。
内容は、各曲の衣装に身を包んだメンバーのソロ14種と、集合1種のうちからランダムとなっています。
新加入の3人が可愛すぎるMV
ハロー!プロジェクトのMVには歌詞と英訳が載っていて便利ですね。
海外ファンにも優しい設計といえます。
MVのはじまりは、新加入の3人が大きな本を開くシーン。
【LOVEペディア】というタイトルから、これは辞書であると想像できます。
なぜなら、「Wikipedia」をもじったタイトルであるからですね。
「Wikipedia」はインターネット最大の辞書プラットフォーム。
いろいろな分野のありとあらゆる情報が記載され、無料で公開されています。
ある単語の意味を知りたいとき、初めからWikiで検索をかけてしまうという方も多いのではないでしょうか。
辞書を開くと、3人はその中へ吸い込まれて「モーニング娘。'20」の先輩たちと出会います。
しかし楽しい世界ですが、ある事だけが載っていないよう。
それでは、辞書に載っていなかったこととは何だったのでしょうか?
歌詞から紐解いていきます。
LOVEを知るために
Wikipediaとは
ウィキメディア財団が運営している多言語インターネット百科事典である。コピーレフトなライセンスのもと、サイトにアクセス可能な誰もが無料で自由に編集に参加できる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィキペディア
まずは基本的な知識から、おさらいしておきましょう。
引用したのは、Wikipedia内の「Wikipedia」の項目です。
「コピーレフト」とは、そのあとに続く内容を一言で表現したもの。
「コピーライト」という、著作権を守る考え方と対をなすもので、書き手に著作権が与えられません。
その代わり、無料で自由なのです。
YouTube同様、無料かつログインが要らないサービスは爆発的に普及してきました。
その利用のハードルが低いからです。
ハロプロの楽曲には元ネタがあることが多いため、その前提知識は重要。
Wikipediaをまだ使ったことがないという方は、一度アクセスしてみてください。
サビのフレーズ
見つかんない わかんない LOVEペディア
そうじゃない 載ってない LOVEペディア
見つかんない わかんない LOVEペディア
そうじゃない 載ってない LOVEペディア
出典: LOVEペディア/作詞:児玉雨子 作曲:オオヤギヒロオ
サビから始まるのが印象的な曲です。
曲中、何度も繰り返されるフレーズになります。
「LOVEペディア」と呼ばれる辞書には、調べても調べても、どうしても載っていないことがあるよう。
MVの内容と絡めて考察するなら、このようになりそう。
意味を調べたかったのは「LOVE」。
つまり、「愛」とは何か調べるために辞書を開いた3人。
しかしその辞書は「モーニング娘。'20」の百科事典だったのでしょうか、先輩たちがどんどん出てきます。
あるいは無意識に、あこがれの存在だった先輩たちについてのページを目繰ってしまったのか…。
経緯はどうあれ、当初の目的はどこへやら、彼女たちはすっかり楽しんでいる様子です。
MVの大半は、このように先輩たちのことを百科事典で調べているシーン。
ここは夢のような世界ですから、実際に先輩たちが出てきて遊んでくれます。
そして最終的に、笑顔で「楽しかったね」と言いながら辞書を閉じて去っていく3人なのでした。
先輩メンバーからのメッセージ!?
恋愛に興味をもち、どういうことなのか知るために辞書を開いた当初の3人。
しかし結果的には、これから彼女たちが活躍していく「モーニング娘。'20」の世界に魅了され終わってしまう。
新加入の彼女たちには、年齢的にも恋愛はまだまだ未来の話。
まず向き合わなければならないのは、これからのグループ活動なのだ、というメッセージさえ感じました。
対照的に、心身ともに成熟した先輩たちからのメッセージでもあるのかもしれません。
恋愛に興味をもつ気持ちも分かるけど、今は目の前にもっと魅力的なものがあるでしょう、と。
今しかできないことを勧めてくれているメンバーに感謝しつつ、次へ進みます。