ぬくもりのMVを解説
本記事では、THE BEAT GARDENの楽曲「ぬくもり」を解説していきます。
本作はタイトル通り、ぬくもりが感じられる作品として話題沸騰中です。
ぬくもりを感じるシーンはどのような演出なのか。
気になるエモいパフォーマンスとは一体何なのか。
これら疑問の正体を徹底解剖します。
YouTubeのTHE BEAT GARDEN公式アカウントでは、MVが公開中。
是非本記事と一緒にご覧下さい。
1番を解説
お待たせ致しました。
早速、MVの本編をご紹介していきます。
手
まず目に飛び込んでくるのは、手に焦点を当てた演出です。
自分の心臓付近に手を開いた状態で押し当てているシーン。
短い秒数の何でもない場面のようですが、実はある想いが込められています。
それはぬくもりの伝え方です。
人間は相手に伝えたいことがある時は、言葉や動作でその思いを表現します。
ここでは数ある方法の中でも、手を使った伝え方に注目。
手を叩いて笑ったり、繋いだり、涙を拭ったり...。
具体的なシーンは登場しませんが、ぬくもりを伝えるツールとして描かれているといえるでしょう。
このように、本場面は心と手の関係性を示唆する重要な1コマとなっています。
色彩
冒頭シーンでは、柔らかさを感じる色彩も目に留まる要素の1つ。
例えば、オレンジや赤などといった暖色系のカラーが多く登場します。
これらの色は寒色系よりも人情に溢れ、温かみを感じる色です。
上記の事柄から人のぬくもりを感じる色として意図的に組み込まれていることが分かります。
またこれらの色は鮮やかなビビットではなく、淡く加工されているという点もポイント。
より人のぬくもりをイメージしやすい色彩です。
前項で解説した手の演出と相まって、暖かさを感じる場面となっています。
これ以降のシーンでも色彩は暖色系が中心です。
作品全編を通して、色にこだわりを持った編集になっているといえるでしょう。
テンポの良いサビ
「君ならできる」って「諦めるなよ」って
心の中 笑ってるんだろって思ってた
出典: ぬくもり/作詞:U 作曲:REI
上記の歌詞から始まるサビ。
沢山のシーンが盛り込まれているため、リズミカルに進んでいくのが特徴です。
特にサビの前半部分にその傾向が多く見られます。
というのも本曲に登場する主人公は、物事を斜め上から見た眼線の持ち主。
マイナスな思考を展開している時には、言葉も乱雑になりがちです。
こちらのシーンではそんな登場人物の困惑しているという心境を表現しています。
上記のように、ある種達観した歌詞とリンクしている場面といえるでしょう。
2番を解説
黒
映像内で使用されている背景は、前項でお話しした暖色系のものが中心でした。
そんな1番に対して、2番の冒頭ではエフェクトがかかった黒いものが登場します。
今までは透明感のある背景で見慣れていた視聴者。
受け取る雰囲気が少し変化するシーンです。
そんな映像に乗せて歌われるのは、登場人物の過去を振り返る歌詞。
理想と現実に追われ、マイナスの感情が取り巻く日々。
このような感情は皆さんも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
上記の黒背景は、これらの嫉妬や苛立ちを違った形で描写している場面だと考えられます。
聴く者をエモい気持ちにさせてくれる、1つの工夫と捉えることができるでしょう。