平井 大 SUN DAY
知る人ぞ知る名曲
平井大さんといえば、夏系ミュージックでは欠かせない存在ですね。
落ちついた歌声から紡がれるしっとりとした歌詞は、世代を問わず人気があります。
今回ご紹介する「SUN DAY」はアルバム「THE GIFT」の収録曲。
「シングルはないの?」と思われた人もいるでしょう。
彼はアーティストとしては珍しく、ほとんどシングルが存在していません。
現在までに発表したシングルは計4枚。
対してアルバム枚数は、10枚以上と多くの曲をアルバムで発表しています。
「THE GIFT」は彼の8枚目のオリジナルアルバム。
オリコンランキングでは15位を獲得しました。
順位だけをみると、あまり振るわないなと思うかもしれません。
それは彼の特色が関係しています。
彼の曲の特徴として、キラーチューンはあまり多くないです。
しかし彼の楽曲はするめ曲が多く、聴けば聴くほど良さが分かってきます。
「SUN DAY」もまたそんな曲のひとつです。
ミスターサンデーのED曲
フジテレビの日曜夜の情報番組として有名ですね。
司会は宮根誠司さん、大阪で知らない人はいない有名人です。
休みの日が終わり、また仕事が始まります。
どこか名残惜しくも、明日から頑張るかと気合を入れる時間です。
「SUN DAY」はそんな社会人に向けて歌った、楽曲なのかもしれません。
雨のドライブMV
![](https://img.youtube.com/vi/NGF2QN-j_uo/0.jpg)
ライターの着火音から曲は始まります。
なんともオシャレな始まりかたです。
MVはおそらく日曜の夜なのでしょう。
車でドライブする人々が、車内を通して順々に映し出されます。
それぞれが思い思いの日曜日を過ごし、家へと帰る途中なのでしょう。
友人同士で過ごした人、恋人と過ごした人、一人過ごした人。
過ごし方は違えども日曜日は終わり、月曜日が来ます。
彼らはどんな思いで家路に着くのでしょうか?
休日終わりの哀愁が漂うMVです。
歌詞解説スタート
私を連れ出してくれる
夢の外へ
I will take you there
こんな夜だけは
Just stay out of the lane
We can hide away
眩い世界へ
出典: SUN DAY/作詞:EIGO、平井大 作曲:平井大
まずは英語部分を訳していきましょう。
歌詞2段目「君をそこに連れていくよ」
歌詞4段目「いまだけ少し道から外れよう」
歌詞5段目「僕たちは隠れることができるんだ」
筆者はこの曲を聴いて、まず「ピーターパン」を思い浮かべました。
それは誰がということではなく、この曲がその役目をするのだと感じたのです。
夜の晩酌にこの曲をかけて、休日の楽しかった出来事を思い出す。
くじけそうなときに、この曲をかけながらドライブに出かけて気分転換。
この曲はかかっている間だけ、私たちを別の世界に連れて行ってくれます。
そして聴き終わったころには、また明日へと踏み出す勇気が湧いてくるはずです。
自分で決めている
Light up モノクロの
視界に彩りを
Locked up 記憶の
針の先に残るpain
Breakout 昨日より
自由なメロディーを
Twilight 誰より
Let's Make it loose
出典: SUN DAY/作詞:EIGO、平井大 作曲:平井大
歌詞5段目「自由になろうよ」
悲しいとき、世界は色あせてみえるかもしれません。
そんな人に世界の鮮やかさを教えてくれます。
辛い出来事ばかりが思い浮かび、とらわれている人がいるかもしれません。
そんな人に“自由”を音楽として届けてくれます。
「世界はもっと明るいんだよ」と「世界はもっと広いんだよ」と言われているようです。
子どものころは早く大人になりたいと感じていました。
大人になればもっと自由になれると、もっと綺麗な景色が見えると思っていたのです。
しかし、いざ大人になると世界は小さくなったように感じます。
でも、そんなことありません。
自分で限界を決め、自分で色を使うのをやめていただけです。
私たちは誰よりも自由だと、この曲は気づかせてくれます。