心に響く切ない声

2009年にリリースされた【最後の優しさ】はJAY'EDの3rdシングルです。

優しさとはどんなものだろうと恋愛に悩んでいるときに聴くと心にしみます。

心にスッと入ってくる甘く優しいJAY'EDの歌声は曲名から感じる切なさにピタリとはまります。

思わず聴き入ってしまう声とともに本当の優しさとは何か歌詞を通じて意味を考えていきましょう。

並ぶこと・向き合うこと

月明かりに照らされて 静かな公園 君とふたり
並んで話すと こんなにも 僕でも素直になれる

出典: 最後の優しさ/作詞:JAY'ED 作曲:2SOUL,JAY'ED

2人は恋人同士、静かな公園でやっと2人きりになれました。

月がキレイな夜に君の横顔を眺めながら話をします。

見つめる先に

彼女の横顔が見えます。向き合うのではなく、並んでなら素直になれる僕

なぜなのでしょう。

素直になれることはいいことに聞こえますが、彼の場合はそうではありません。

僕は並ばなければ素直になれない状態なのです。

こんな僕、という言葉に彼の自信のなさがうかがえます。

並んでいるのに遠く感じる

並ぶより向き合う方が彼女の表情はよく見えます。

でも、自信がない彼は彼女の表情を見るのが不安で仕方ありません。

月明かりに照らされている美しい横顔を見ながらであれば、いろんな想いに気づかれずにすむと思うのでしょう。

恋愛の終わりに向けた儚さ

男の人の心の中と月夜の情景の2つの対比が美しい歌いはじめの2行。

短いフレーズに切ない気持ちが詰め込まれています。

甘い歌声だけでなく、この美しくも儚げな歌詞が曲の初めでありながら心をグッとつかみます。

君の気持ちに気づいている僕

なんでもない話して 君が楽しそうにしてるけれど
何かを隠そうとする仕草に僕は
気付かない振りして笑っているよ

出典: 最後の優しさ/作詞:JAY'ED 作曲:2SOUL,JAY'ED

いつも通りのような、どこか違う空気が流れる微妙な差を感じる僕。

彼女の優しさ?

君がいつも通りに話す様子をみていた僕はちょっとした違和感に心をざわつかせました。

彼女は自分の心の内を気づかれまいといつも通りにしようとふるまいます。

楽しそうにしてはいるけれども、心から笑って話しているわけではなさそうです。

彼に心が離れているのを気づかれないように気を使っています。

場をしらけさせたくないと思い笑っているのです。

気まずくなりたくない、という彼女の気持ちの表れています。

彼女も彼のことを思う気持ちがまだ残っているのでしょう。

彼女自身も心が揺れている状態といえます。

僕の優しさ