7曲目の【タイムテーブル】は、情緒あふれる旋律が印象的です。
ポールマッカートニーの音楽性、ビートルズのバラード曲が連想されます。
鑑賞を通じて、ほのぼのとした雰囲気に包まれ、癒されるでしょう。
数多くの応援ソングを輩出してきたYO-KING氏のルーツを窺い知れます。
バンドの中核を担う寺岡シトーンのこだわり
寺岡シトーンは、アルバム制作の現場において、リーダー的な役割を果たしていました。
彼が作った【oh!shirry】と【涙は拭かない】を聴くと、プロデュース力の高さに感心するでしょう。
周囲から魔術師と称されている所以を実感できます。
かつてロック界で流行した歌い方を取り入れた
10曲目に入っている【oh!shirry】は、寺岡氏がリトル・リチャードの作風から着想を得つつ、自身のアイデンティティを落とし込んでいるそうです。
冒頭にギターソロが響き渡り、「これから何か面白い事が始まりそう」という期待感を持ってしまいます。
歌が始まると、ノリノリのメロディーラインに高揚するでしょう。
サビに近づくにつれてテンションがグングン上がり、3人が「ベイベー」と呼応するところでハモリたい衝動に駆られます。
聴き手を曲の世界観へと誘い込む見事な構成です。
また、所々で登場するトータスシトーンのシャウトも印象的です。
独特なシャウトは、古き良きロックンロールの文化と共に、寺岡氏の音楽に対するパッションを物語っています。
奇抜な歌い方のバンドマンが減少している現状に一石を投じているのかもしれません。
アルバムのラストを飾るに相応しい傑作
ラスト12曲目の【涙は拭かない】は、寺岡氏が昭和レトロな雰囲気をイメージしながら作りました。
初めて耳にした瞬間、昔懐かしい気持ちにさせてくれます。
ドリフターズの「いい湯だな」、クレージーキャッツの「上を向いて歩こう」が頭の中に流れるのではないでしょうか。
ほんわかしたテイストの楽曲を通じて、普段ロックを熱唱しているメンバーの意外な一面が引き出されています。
それぞれが独自の色で輝いているものの、一体感があり、柔らかい陽光に包まれているような感覚を味わいながら鑑賞できるでしょう。
6人が織りなすハーモニーに耳を傾ける中、円熟味が増した歌声に改めて惚れ惚れするはずです。
年齢に抗うことなく、ありのままの自分に誇りを持っている彼らの姿は清々しいです。
最後に
【氷上のならず者】に収められた曲は、いずれもメンバーの個性が色濃く反映されています。
ならず者ワールドを心ゆくまで楽しませてくれます。
個性的な楽曲を堪能できるので、是非とも手にとってみてください。
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