西川貴教「UNBROKEN」のMVが深い!
シンギュラリティとは
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語: Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、未来学上の概念であり、人工知能自身の「自己フィードバックで改良、高度化した技術や知能」が、「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事である。第4次産業革命としても注目を集めている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/技術的特異点
AIのような人工知能は人間に何かを与えられずとも自ら様々なことを学習します。
しかも学習して「記憶」するだけでなく、それを活用することもできるのです。
学習〜活用を繰り返すことでどんどん知性が高まっていき、最終的には人間を超えるのではないかと仮定されています。
超える瞬間、あるいはその地点こそが「シンギュラリティ」です。
今回のMVで西川貴教は人間ならざるものを演じていることが終盤で判明します。
首元に置かれたチップを見るに、おそらくはAIのようなものに例えているのでしょう。
彼はシンギュラリティを超えているのか。超えるとどうなるのか。
「シンギュラリティ」はMVを読み解くのに重要な要素といえます。
「映画刀剣乱舞」との関係

「映画刀剣乱舞」とはどんな物語なのか、上の予告編をご覧ください。
AIなど近未来的なMVが制作された「UNBROKEN」と刀剣乱舞の共通点は、時代設定だけではありません。
もっと奥深い部分に共通項が存在するのです。
ノイズが走る西川貴教の映像

まず注目したいのが、Aメロ部分で映し出される西川貴教の映像です。
登場シーンと同じ服装の彼と、彼のシルエットを光の線でたどった姿の2つが確認できます。
この映像を深堀りしてみましょう。
2つの共通点は「消えそう」
まるで甲冑のようなプロテクターを付けた西川貴教には、複数のノイズが何度も走ります。
テレビのアンテナが不具合を起こし、映像が消えかけているような光景です。
このままノイズが増え、砂嵐になってしまうのではないかと思ってしまいます。
非常に不安定な映像です。
もう一方の白い光線でできたシルエットにも同じことがいえます。
完全なシルエットにはならず、光線は至るところから無秩序に飛び出しており不安定です。
すぐにでも消えてしまう可能性がある存在を表しているのだと推測できます。
所詮は人間のコピー?
別の見方として「スキャン映像」とも読み取れます。
西川貴教をスキャンした結果を立体的に描き出したのが、白い光線のシルエットです。
AIは所詮人間を真似て作られた機械だということではないでしょうか。
ですから、西川貴教の形をしたAIを何度も作り出すことが可能です。
この映像で気になるのが、白い光線の中に点在する黄色い光の存在。
神経を繋ぐシナプスが活動している様子にとても良く似ています。
人間のコピーであり機械だとしても、そこには意志が存在することを示しているのでしょう。
最後の最後に最上のタマシイを見せろ
生きざま 死にざま
守るべきもの守るために果てるなら
何度だって何度だって咲き乱れてみろよ
出典: UNBROKEN/作詞:岩里祐穂 作曲:布袋寅泰
AIの器は西川貴教のコピーかもしれません。もちろん中身は機械です。
それでも彼自身が譲れない思いがあれば、同じ意志を持って生まれ変わるということではないでしょうか。