そして、向かい合った2人はお互いを意識し、目が合う度にはにかみ合う姿がイメージできます。
さらに、そうすることで次第に惹かれあっていく様子も窺えます。
また、ここで注目したいのは「微笑みがえし」というフレーズです。
「微笑みがえし」と言えば、1970年代に活躍した3人組のアイドルであるキャンディーズの名曲です。
同じく、Negiccoも3人組なんですよね。
実は、彼女たちは平成のキャンディーズとも呼ばれていて、それを歌詞に落とし込んだのではないかと考えられます。
ここから
あなたに あなたに あなたに 恋したんです
好きになってもいいのかな
もう止められないけど
いますぐ
あなたに あなたに あなたに 逢いに行きます
好きになってもいいのかな
もう止まらないねぎ
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
そして、サビの歌詞が訪れます。
恋に落ちるまでの過程を描いてきたこれまでの歌詞を受け、恋したことを明確にし、溢れる想いを止めることができない様子を素直に表現しています。
また、「あなたに」という言葉を繰り返し呼びかけることで、その対象への想いをより強くしています。
それだけ、あなたのことが好きだというのが強く伝わってきますね。
さらに、なんと言っても気になるのが締めくくりの歌詞です。
「止まらないねぎ」と、そのままNegiccoを盛り込んでいます。
これは、遊びすぎだろ!とも思いますが、彼女たちへの愛あってこそなのかなと考えれば、微笑ましくなってきますね。
床の間置いてた愛の兜
何気なくね かぶったよね
なれないそぶりがおかしくて
なつかしいね 涙こぼれた
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
また、ここでも遊び心のある歌詞が続いていきます。
「愛の兜」というフレーズは、この時期に放送していた「天地人」というドラマに登場する新潟の武将である「直江兼次」の兜を表現しています。
この武将が「愛」という漢字の書いてある兜を被っており、それが食事会の時に話に出たことで歌詞に盛り込まれたそうです。
そして、畳の部屋でおどけるシーンなんかも盛り込みつつ、2人の心の距離感が近付いていっていることを描いていきます。
しかし、気になるのは表現が過去形であること。
時系列が1番から展開し、その時のことを回想する歌詞になっています。
目と目が合うたび 遠い記憶と
想いがよみがえる
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
さらに、再び見つめ合うことで、想いと記憶が蘇っていきます。
ということは、1番と2番の間には結構長い時間が流れていたのではないでしょうか。
あの時
あなたに あなたに あなたに 恋したんです
好きになってもいいのかな
もう止められないけど
いまから
あなたに あなたに あなたに 逢いに行きます
好きになってもいいのかな
もう止まらないねぎ
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
そして、今度は2番のサビに入っていきます。
ここでも過去を見つめていることが分かります。
さらに、今からでも好きになってもいいのかなとまだあなたへの気持ちを募らせていることが分かります。
となると、過去も現在もこの恋は実っていないのかもしれませんね。
「ねえ バーディア
覚えてる?
あの9月の日の出来事」
あぁ 風と 水と 炎
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
そして、タイトルにもなっている「バーディア」というフレーズが登場します。
ちなみに、このフレーズは実はアース・ウインド&ファイアーの「セプテンバー」という楽曲のサビのフレーズのことだそうです。
また、そこから引用していることから9月という歌詞が出てきたり、その後の風と炎という歌詞が出てくることにも納得できます。
さらに、「セプテンバー」の歌い出しの歌詞の和訳として「覚えてる?」という歌詞を登場させたりと遊び心が相変わらず満載です。
あの日から
あなたに あなたに あなたに 恋してたんです
このまま好きでいいのかな
もう止められないけど
あたしたち
あなたに あなたに あなたに 逢いに行きます
好きになってもいいのかな
もう止まらないねぎ
出典: ねぇバーディア/作詞:池田貴史 作曲:池田貴史
そして、最後もまっすぐな想いを変わらずに伝えていきます。
どれだけ遊び心があっても、サビだけはまっすぐにスッと入ってくるフレーズを繰り返していることによって、楽曲がちゃんと引き締まっているところがすごいところです。
このように、しっかりと共感できるポイントが作られていることによって、やはり名曲として注目を得ているのではないでしょうか。
初回限定盤をチェック!
それでは、次に冒頭でも少し触れた初回限定盤を紹介していきましょう。
初回限定盤A
まず、紹介するのは初回限定盤Aです。
こちらはDVD付きになっており、収録内容は以下の通りです。