すべては君のために!

君の声が聞きたいから
君の笑顔が見たいから
何もかもを抱きしめたら
それが僕の力になる!

出典: 全てが僕の力になる!/作詞:ANIKI 作曲:ANIKI

「君」とは、主人公を励まし続ける存在なのでしょうか。

主人公はネガティブを転換し、ポジティブなエネルギーを手に入れました。

ここで、さらにポジティブなエネルギーを補給します。

「君」の存在です。

主人公は、これから成し遂げようとすることで「君」を喜ばせたいのでしょうか。

「君」のことを思い浮かべて、動機の一端にしています。

苛立ちなどを含んだ、ネガティブが原料のエネルギー。

そして「君」を想像するポジティブな力。

様々な要素を含んだ主人公のエネルギーは、いよいよ力強くなっていきます。

それが大きな一歩を踏み出す原動力になるのです。

消極性を振り捨てて

他人任せな自分

今までの僕はいつも
勇気を出すことを恐れてた
何が目の前に起きても
誰かがやってくれると思ってたんだ

出典: 全てが僕の力になる!/作詞:ANIKI 作曲:ANIKI

勇気を振り絞ること。

そもそもその行為に勇気が必要になることがあります。

まるで言葉遊びのようですが、そういう時もあるのです。

積極性を発揮して、人より前に出ることは評価される場合が多いです。

しかしこの行動は、「恥ずかしい結果」を生み出す可能性も秘めています。

「自分がやります」と言ったのに、もしも上手くいかなかったら?

思う通りの結果が出せなかったら、どうなるでしょうか。

失敗をいつまでもからかわれるかもしれません。

「無力な奴」というレッテルを貼られてしまうのでは?

考えはじめると、勇気がたちまちしぼんでしまいます。

そしていつしか、「それよりは……」と次善の策を思いつくのです。

恥ずかしい思いをする可能性があるなら、何もしない方がいい。

大抵、集団の中には積極的な人間が1人や2人混ざっています。

誰か細やかに気づいた人が、小さな雑用を片付けてくれることもあるでしょう。

わざわざ自分が手を挙げなくても、問題ない。

かつての主人公はそう思いこんで、「勇気を出す」という勇気から逃げていたのです。

新たなエネルギーの転換

降り注ぐしがらみに怯えても
モラルの無さに傷ついても
いくあてない気持ちのイライラも
全部ひっくるめて力にすればいい

出典: 全てが僕の力になる!/作詞:ANIKI 作曲:ANIKI

1番では怒りや不満が、ネガティブなエネルギーの源泉でした。

しかし、主人公の心に居つくネガティブな思いは、それだけではなかったのです。

成長するごとに、気にかけるものが増えていくことが多いです。

今後の関係を考えて、本音を呑み込んだ付き合いをしたり。

心無い誰かの言葉が悲しみを呼び起こすかもしれません。

文句をいいたくても、誰にぶつければ良いのか分からない感情も起こります。

発散しづらい感情は、くすぶって爆発しそうに感じることもあるのでしょう。

それを放っておけば心身の不調に繋がります。

ですが心のバランスを崩す前に、できることがあります。

すべてのネガティブなエネルギーを転換して、原動力に変えてしまうことです。

何があっても

すべてのネガティブを転換する

立ち上がれないほどのダメージを受けても
自由な羽を誰かに押さえつけられても
何をやってもダメな日があっても
全部ひっくるめて力にすればいい
全部ひっくるめて力にすればいい

出典: 全てが僕の力になる!/作詞:ANIKI 作曲:ANIKI

嬉しいことと同じくらい、腹の立つこともたくさんあります。

すべてのネガティブを避け続けることなど誰にもできません。

大切なのは、ネガティブな感情を呼び起こされた後の行動です。

腐ったままネガティブを増幅させるのか、転換してエネルギーにするのか。

主人公は、これから待ち受けるかもしれない理不尽に思いを馳せています。

現実には、勧善懲悪が難しい問題が山積みです。

これから数えきれないほど、不快な思いをすることになるかもしれません。

それでも、主人公は対抗する方法をすでに見つけています。

嬉しいこと、悲しいこと、腹が立ったこと、悔しかったこと。

感じたあらゆる感情にエネルギーを見出して、自分を動かすために使うのです。

エネルギーの最終形態