supercell『君の知らない物語』の歌詞情報♪アニメ『化物語』のテーマソング！

男の子は、自慢げに星を指さし、みんなに星座を教えています。星座に興味がなかった主人公も、彼の言葉を聞き一生懸命星を探している様子が描かれています。

探している星座は、恋人同士の彦星と織姫です。星座でいえばアルタイルが彦星、そしてベガは織姫となっています。

彦星と織姫といえば七夕ですよね。年に一度天の川を渡って会うことができる二人にあやかって、七夕にデートすると付き合えるなんてジンクスがあるくらいです。

女の子は、織姫様を見つけることはできますが、彦星を見つけることが出来ません。想いを伝えられない自分と、織姫とを重ねてみているのでしょう。

笑っている君がいるのは、自分の隣じゃないのも作詞の上手いポイントですよね。一つ飛ばして、その先にいる君。だから直接声もかけづらい位置にいるわけです。

この微妙な距離感がより切なさを感じさせますね。

自分が”君”を好きだという想いは届かないということを、どこかでわかってしまっているのかもしれません。だから、涙をぐっとこらえて、みんなと一緒に星を眺めているのでしょう。

皆がいるから、心で泣いて笑顔で過ごす。そんなつらい情景がよくわかりますね。

他人の前で泣かない私は、好きだという勇気がないただの臆病者だといいます。

好きだと言えないから、気づかれないように興味がないふりをしていたけれど、それでもどうしても耐え切れなくなった主人公はふと気づくのです。

人を好きになる辛さ。好きという想いが叶わない苦しさ。

好きになるってことはうれしいことだけじゃないと気づき、大人への階段を一歩上がった瞬間です。

心の声は正直に「君の隣がいい」といいながらも、実際には動けなかった現実。

好きだといえず想いを秘密にしたまま成長したことが、主人公にとって今でも心に残っているのでしょう。。

大人になっても夏の大三角形を見ると、主人公は、君のことを思い出しているようです。

そしてあの頃には言えなかった想いを口に出します。

「大好きでした」

後悔をしながらも、良い思い出として心に大事にしまってあるのでしょう。

いかがでしたか？

一つのストーリーとしても、切ない気持ちがひしひしと伝わってくる「君の知らない物語」。

同じ時間軸を過ごしていても、君に秘密にしていた想いを描いているので、曲を聴いてからだと「なるほど」と思えるタイトルですね。

切ないなかにも、どこか前向きになれるような爽やかさを残すsupercellの「君の知らない物語」。失恋した人におすすめしたい楽曲です。