「RErideD-刻越えのデリダ-」というタイトル、そして主題歌の「PARADOX」。
これらを考えると、このアニメはタイムパラドックス物であるように思えますね。
ただし、主人公のデリダが第1話で経験したのはコールドスリープです。
つまり、歳をとらずに長年眠り続けるだけなので、過去へのタイムスリップではありません。
そして、目覚めた直後のデリダの運動神経が良すぎることがネタにされていますが……それはまた別の話。
気になるのは、1話冒頭の成長したマージュとデリダ、そしてもう一人の女性の存在です。
明らかに第1話本編とは別の時間軸ですが、今後「過去に戻る」ことがあるのでしょうか?
そして、マージュの父・ネイサンが行っていた「タイムライド」の実験とは何なのでしょうか。
おそらく今後の本編で明らかになりますから、要注目ですね。
「PARADOX」の歌詞
迫る鋭い記憶に
鼓動が重なった瞬間
響く呼ぶ声が
世界を切り刻んで
繰り返す時を揺らしたのは誰?
目覚めた針が体内を
軋ませ 過去に進む
剥がれて思い出したんだ
錆び付いた腕を伸ばして
三分に一度の将来 場面が変わるたびに
細胞再生して血液を巡らして
繰り返す俺のようなお前は誰?
暴れた灰色のナイフを
掠めて狂わせてく
奪われて垂れ流したんだ
千切れた心を全部
君がまだよ
君がまだよ
君がまだよ
繰り返し壊されるように
出典: PARADOX/作詞:HIDEO NEKOTA 作曲:HIDEO NEKOTA
「鋭い記憶」「呼ぶ声」という歌詞は、デリダとマージュの関係を思わせますね。
うっかりマージュにキーを渡してしまったデリダ、「マージュを守ってくれ」と願ったネイサン。
10年の時を超えて戻って来たデリダに、マージュが出会うことはあるのでしょうか。
もちろん、アニメと切り離して考えても、「PARADOX」から深い意味を感じることができます。
触れたくない、けれども思い出さなければならない辛い過去と向き合うかのような……。
自分自身の内面と対峙するような印象が感じられますね。
「君がまだよ」の意味は?
「PARADOX」の歌詞で特に意味深なのは、3回繰り返される「君がまだよ」という部分です。
「君」とは誰で、「まだ」とはいつのことを指すのでしょうか?
次の箇所でも、前半と同じく「君とまだよ」が繰り返されます。
目覚めた針が体内を
軋ませ 過去に進む
剥がれて思い出したんだ
いつかの俺を探す
君がまだよ
君がまだよ
君がまだよ
冷たい感触だけ
残してる
出典: PARADOX/作詞:HIDEO NEKOTA 作曲:HIDEO NEKOTA
アニメ「RErideD」と重ね合わせれば、この言葉の意味はすぐにわかりますね。
「君」とはデリダで、呼びかけているのはマージュです。
「冷たい感触」とは、冬の日に幼いマージュにデリダが渡したキーと、彼の手の感触でしょう。
では、「まだ」という状態は、いつになったら解消されるのか。
もちろん、デリダが成長したマージュと出会った時です。
第2話で「マージュは死んだ」と聞かされたデリダですが、第3話で彼女の親友・ユーリィに「本当は生きている」と告げられます。
おそらく、第4話以降で再会するはずですが……気になるのは、ただ再会するだけで済むのかということですね。
先ほども話した第1話冒頭のシーン、そして時折現れるマージュらしい少女の幻影。
まるで、時間を超えて会わなければならないとでもいうような雰囲気です。
その意味が明かされるのはいつになるのでしょうか。
演奏に注目!「PARADOX」のMV
次に紹介するのは、「PARADOX」を演奏するQUADRANGLEのMVです。
派手な演出やストーリーはありませんが、その分、演奏を見せるスタイルとなっていますよ。
4人の息が合った演奏に引き込まれる
MVの舞台は、薄暗い屋敷の一室ですね。
閉塞感があり、力強いQUADRANGLEの演奏は、そこから外に出ようと力を振り絞っているようです。
何より、映像でギターやドラムスのテクニックを見ると、そのハイレベルさに驚かされるのではないでしょうか?
QUADRANGLEの4人が、いかに音楽に誇りを持っているかがわかります。
今回はアニメのタイアップですが、「PARADOX」は単独の曲としてもレベルが高いと言えるでしょう
「PARADOX」のCDリリースはいつ?
QUADRANGLEの最新シングルCD「PARADOX」は、2018年11月28日リリースです。
発売前でも、Amazonなどでは既に予約購入が可能です!
こちらがCDジャケットです。アニメ「RErideD」のイラストになっていますね。
なお、画像クリックでAmazonのページに移動できますよ。